「帰るべき場所」13時間 ベンガジの秘密の兵士 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

帰るべき場所

2017年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

CIA秘密基地での孤立無援の戦闘の話

かなりいい掘り出し物だった。

監督がマイケル・ベイだと知ってはいたが、あまり期待せずに視聴した。なかなかどうしていい戦争映画でした。
戦友との絆、何度も来る波状攻撃、秘密作戦ゆえのジレンマ、実際の話としての現実感、全てが重厚だった。
俳優陣は知らない人ばかりだが真に迫る演技で、下手に知ってる俳優よりも現実感があってよかった。

マイケル・ベイは過剰な爆薬と銃撃と編集でとにかく脳が処理できない情報量を叩き込んでくる作風が最近多かったが、今作はちゃんと処理できる作りになっていて見ていて置いて行かれることもなかった。

それにしても「ブラックホーク・ダウン」を思わせる戦闘の嵐、いったい何時になったら終わるんだと思ってしまうほど体力を消耗させられてしまった。
タイトルが13時間だから時間は大体わかるんだけども・・・
戦闘のプロがたった6人で守る無茶な状況を緊張感と人間ドラマで描き切っていて原作も優秀だが監督の力が存分に発揮されていたと思う。
誰が味方か全然わからない中、援軍を待ち続けるアラモ砦よろしく籠城戦を決め、何度も来る襲撃の中、休息時に見せる兵士のユーモアや表情が何とも言えない。秘密工作の護衛であり、はっきり言うと正義がほぼ無い中、防衛と撤退をやり遂げた彼らの物語は美談よりも反戦に繋がる話だと思った。

劇中セリフより

「辞め方を習ってない」

何度痛い目を見ても戦場に来てしまうのは戻り方がわからないから。

日々の生活においても、帰る場所、安心できる場所への行き方を忘れないようにしたい。そんな場所があるから生きていけるのだと思う。

フリント