レディ・プレイヤー1のレビュー・感想・評価
全150件中、1~20件目を表示
オタクくんにこそ見てほしいニチャニチャ映画
VRに入り込む人たちは外の人たちから見ると不気味でバーチャルに逃避するだけの世界はディストピアなんだと思い知らされました。
「現実こそがリアルなものである」バーチャルを楽しみつつも現実と向き合って生きていくことが大切ですね😉
映画やアニメのネタがふんだんに使われてて最高でした。
特にシャイニングの世界観に入りつつゲームに落とし込む様子やゴジラとの戦闘シーンはオタクの私にとってワクワクさせてくれます
地雷映画。現実で戦争してバーチャルまで戰うこたぁないだろう
身体の不自由な方がこの世界で楽しむのは良いのだが。
RPGゲームは好きだ。PC9800VM2を買って、楽しんだのは日本ファルコムの『ザナドゥ』だ。そのくらいRPGは好きだ。だが、3Dになった途端やる気が失せた。画像が現実的になった影響で、現実の方が楽しいと思え始めたのだ。勿論、ゲームの脚本に飽きたのもある。全てがバーチャルでしか楽しめない2045年の人達が可愛そうだ。
ヒトラーが言ったナチス・ドイツの復活の年なのは意図的なのだろうか。
『アバター』や『サマーウォーズ』をリスペクトしているが、偉大と言われる演出家のすることじゃない。『アバター』も『サマーウォーズ』も現実世界あってのバーチャルだった。
この映画は昔から白人演出家が描いてきた『フライング・ダッチマンの奥さん』の話だ。日本で言えば『北極3号』
オタクが変態扱いされていた時代が懐かしい。これでは社会が正にオタク野郎♥なってしまっている。
派手でなくて良い。落ち着いて見られるアニメが見たい。勿論、実写映画もね。
後、20分もある。
75歳までしか生きる事のできない絶滅危惧種民族は55歳までの方しか、このバーチャル社会は経験できませんよ。経験したくば、LAでもNYでも行って、アメリカンドリームを追い続けましょう。しかし、アメリカは自由と民主主義までバーチャルじゃなければよいのですが。
こういうSFが苦手なんやろな
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未来の話。巨大なバーチャル空間で別人になれる仕組みが大ヒットしてた。
その開発者が、その空間内である物を探し出した人に全てを相続すると遺言して死亡。
主人公らはそれを探すために色々となぞ解きをして行く。
悪の会社が組織ぐるみで参加しており、極悪非道な手段を使って来る。
でも結局そいつらを倒して主人公の勝利。
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評価はいいみたいやが、おれはこのテのSFは嫌いみたい。最初の10分ほどで分かった。
とにかくド派手なだけで、人間心理の機微の表現より映像で勝負するような映画ね。
登場人物も多過ぎて全体に騒がしくゴチャゴチャしてる感じ。
思えばこの手のSFで面白いと思ったことがない。
それとアメリカのヒーローものと、中世ヨーロッパが舞台の映画が苦手。
これだけ自分の好みがはっきり分かってれば、今後はスルーできる作品も増えそう。
いろいろド真ん中すぎて。。。
五十路になった私にとってヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』で幕が上がった瞬間テンション爆上がり!!!
他にも『ルール・ザ・ワールド』や『ステイン・アライブ』『フェイス』などドストライク曲が多数。
金田のバイクやデロリアンがカーチェイスし、それをキングコングが襲ったり。
まさかの洋画の舞台でメカゴジラVSガンダムが見れたり。
バブルの頃ならまだしも、2018年の公開時、そこまで日本の力はアメリカエンタメへの影響力は無かったはず。
となるとやはり日本の漫画やアニメ、映画などのキャラクターの魅力によって天才スピルバーグに起用されたと思われ、日本人として純粋に誇らしい気持ちになれます。
実際の世界でもVR技術がどんどん進んできており、そう遠くない将来同じような状況が起こらないとは言えない気がするけど、ハリデーが最後にエッグを探しながら言った「最後にやっとわかったんだ。現実はつらく苦しくいいことばかりじゃないけど、うまいメシは現実の世界でしか味わえない。なぜなら現実だけがリアルだから。」という言葉、どんなにヴァーチャルがすごくなっても、リアルの感覚には勝てないし、それ以上になってはいけないんでは?と思いました。
ジェームズ・キャメロンの『アバター』をエンタメ方面に思いっきり振り切ったような作品ですが、久々にスピルバーグ監督の超エンタメ映画を観ることができて幸せです。
ワクワクが止まらない熱い映画
近未来起こるかもしれない、デジタルな仮想世界の映画。
登場人物の個性が活きている面白い映画であり、謎解きやアクション、恋愛等の要素が多く、ワクワクが止まらなかった。
私は特に、謎解き要素が好きだ。
まだ終わって無いと主人公が気付くところは熱かった。
しかし、ガンダムなどの映画とは関係のない現実のキャラクターが登場するところはつまらなくなるからやめて欲しい。
もうフィクションではない
2022年現在、メタバースってもう始まっているらしいので、もはやフィクションではないと思いながら観た。
ゲームの世界の中だけでも、ヒーロー軍団が金の亡者を倒して自治できることになってヤレヤレだった。
あったら楽しそうな世界
VRの世界でなりたい自分になれ、エッグを探すための鍵を探し出すストーリー。
3Dが多いのを知らなかったので少しびっくりしたが、
映像綺麗だしよくできていた。
有名な映画やアニメなどの作品がたくさん出ててきて面白かった!
後半にかけてだんだん盛り上がっていき、IOIとの戦闘シーンは楽しかった。
ラストコイン一枚使って掲示板?に名前が復活したところは謎だったが、面白かった!
小ネタが面白い
ゲームの世界の話。
グラフィックがすごい!
主人公はちょっとオタクな普通の男の子だが、そのオタクっぷりでコンテストをクリアしていく。実世界を牛耳る巨大企業でもクリアできないのを出し抜いていくのが面白い。
一番は色々なキャラクターが出てくるところ。ゴジラやガンダム?や波動拳が出てきたところも興奮した。
ジャパニーズびいき
メインチームに忍者、サムライ
主人公はFFに出てきそうなルックス
AKIRAの金田のバイクに、春麗
最期の方の対決には
ガンダムにメカゴジラ
波動拳も
ジャパニーズサブカルチャー満載!!
メッセージは、
バーチャル世界もいいけど
リアル現実を。
エヴァに通づる
実質,既にこうなのかも.
VRというデバイス観点で見ると,いやいや…となる場面も多い本作品ですが,実質的には既に充分こうした世界観の上に我々は暮らしているのではないか,ということを考えてしまう作品です.いや,むしろそれが言いたいことなんでしょうね.
たとえば借金のカタにVR奴隷にされる,なんてシーンについて,VRで爆弾を埋めるなんて強制労働を見ていやいやそんなことあるかと思ってしまいます.しかし,退屈で生産性のない作業を,UIばかり洗礼されたソフトウェアによって,さも有意義なように「させられている」ことなど,今の社会の有様なのではないでしょうか?
というのも,ここ最近我々はDXだのなんだのと,ITという手段を目的にしてしまい,目的がなんであったのかを忘れてしまいがちです.私たちはバーチャルに対して,リアリティや効率化などを盲目的に期待し要求してしまいますが,それは一体なんのためになのでしょうか?
そうした観点では,本作品は本質的には近未来なんかではなく現代を描いたもので,ネットに支配されるのではなく,手段としてネットの良い部分と共生しながら,目的である人間性を忘れずに生きていこうと,そんなメッセージを感じるものでした.
ところで,悪役ソレントおじさんの残念さについては,批判するよりも自分がそうならないか恐ろしく感じさせられるものです.ソレントさん,儲けることに必死のピュアなサラリーマンなんですよね.なので本作品で一番可愛そうなのは彼で,明日は我が身のように感じてしまいます.
予備知識があればある程面白い
内容は他の映画「ジュマンジ」的なやつだけど、メガゴジラやらガンダムやら色々出てきて日本人としてはワクワク楽しかった。
CGのクオリティー、アクションも迫力あったしストーリーもスカッとする気持ちの良い映画。
途中色々出てきたキーになる映画やらゲームやらが世代が違うせいで知識がなく、??と観てた瞬間はあったけど、
その後ググるとシーンやらなんやらそのままで、予備知識持って観てたらさらに面白かったのだろうと思った。
純粋に頭を空っぽにして観て楽しい映画でした。
スマブラ以上の新旧キャラのオールスター
SFファンタジー、と言う表現が近いかな。オアシスと言うゲーム内の世界を舞台に、製作者の仕込んだイースターエッグを探す物語。敵はオアシスの世界を自分のものにしようとするライバル企業…と言う話はまあ置いといて、新旧入り乱れたキャラたちのオマージュの凄さよ。デロリアンと金田のバイクに始まりコングは出るわアイアンジャイアントは出るわメカゴジラに極めつけのガンダム!ガンダムカッケーな!と言う熱さだけで十分盛り上がれる作品。祭だな!
珍作
荒廃した未来世界、ヴァーチャル世界「オアシス」で開発者の遺言に駆られた人々が、一斉にゲーム世界での宝探しを競う。中盤からは非道な組織と年若い主人公等との争いになり、主人公側が勝利。ゲーム内にいた開発者から現実で生きる素晴らしさを説かれ、現実での幸福な人生を始める。
アクションとコメディの映画で、内容の半分以上が引用、パロディネタという珍作。
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最近、アメリカでの過去の人気作のリメイク、日本でのアニメやマンガの実写化が話題になりますが、今作はそういったものに共通する、映像的な面白みに注力しています。つまり、既に知っているものが作り変えられ、再提示されることで新鮮に見えるという愉快さを、極度に積極的に用いたエンターテイメントでしょう。
セリフ上では制作者たちから「ねえ、この映画知ってる?」「このネタ分かる?」って言われているみたいな、オタクっぽいネタが頻出です。
ただし、私はセリフでの引用ネタはあまり面白がれませんでした。字幕で読んでいるから、というのが大きいかもしれませんが、引用の仕方がオシャレに感じられません。セリフにもう一捻り欲しかったかもしれないです。「メカゴジラ!」「アキラの金田のバイク!」ってわざわざ言わなくても良いような気がします。(世間的には盛り上がってるのにスミマセン。)
ただ、未来の人が何十年も前の娯楽の話で盛り上がっている、というのはちょっと面白いと思いました。
アクションシーンはかなり好きです。めちゃくちゃにゴチャゴチャしてはいますが、迫力があったし、大人数が入り乱れている感じが賑やかで良いです。ゲーム世界という気楽さのおかげで、現実なら結構悲惨な破壊のシーンを痛快に楽しめました。死が深刻な問題じゃないので、巨大な相手に突っ込んでいっても、恐怖感よりむしろワクワク感の方が勝っています。
ただ、後半の、現実とゲーム世界での危機が並行するのは、ちょっと余分な気がします。現実に見せかけた映像で敵を騙すシーンは面白かったけど、敵の陣地内に潜入して…とか敵の車が乗っているトラックに体当たりしてきて…みたいなチマチマしたスリリング要素はなくても良かった気がします。そこに別に驚くような視覚体験や、印象的なアイディアはなかったように思います。有名キャラが暴れまわるのを集中して観ていたかったです。
恋愛要素も、ゲーム世界での恋愛というのはちょっと新鮮ですが、それ以上は特に新しさはないような気がします。
(もちろん、私の好みの問題ですが)
映画の最終的なメッセージが、現実の方が素晴らしい、的な内容だったのにはやや説教臭さが感じられ、スッキリしないです。ヴァーチャル世界のおかげで現実が一層楽しくなった、とかではダメなのでしょうか。
とはいえ結局のところ、知っているキャラがハイクオリティな映像で動き回っているという視覚体験だけでもかなり面白がれましたので、観て良かったです。
タイトルなし
日本のアニメや、ハリウッド映画のキャラクターも出てくる(確認できないのも多いだろうが)ので、オタクには嬉しいのだろうが、内容的にはCG満載で、貧富の差がある現実の世界から、皆ゲームの世界でアバターとなって、クリアに夢中になっているという、子供向け映画。思った通りだった。
VRゲームみたいに、楽しめよ。
楽しかったよ、ゲームやり終えた直後の満足感とちょっとだけ寂しさと虚無感。ゲーマーとしての私の感想。
一方で映画好きの私の感想は・・。
色んなものが詰め込まれてサブカル好きな人には垂涎の作品かも。個人的にはBGMで流れる80年代POPが懐かしくも心を踊らせてくれます。ヴァンヘイレンの、Jumpから始まり、クライマックスのツイステッドシスターのwe gonna taking itまでいやー興奮しました。サブカルとは言え日本発祥が多いから何だかニンマリしちゃうよね。ガンダム、AKIRA、波動拳とか。スピルバーグありがとう。楽しめたしもう一回コマ送りで鑑賞します(笑)
あまり期待していなかったが、意外と良かった
何で期待してなかったかというと、スピルバーグが最近あまりヒット作に恵まれてなかった…というか、あまり人に何かを伝えたいという気持ちを感じられない作品ばかりになってきていたように感じていたため。もう金は充分稼いだし「自分の好きなもんを自分のために作ってま~す」みたいなのが多く感じられ、個人的にはそこそこ好きだけど人に勧めるかと言われるとウーン…みたいな作品が多かった(気がする)。
今作は最近のスピルバーグ映画には珍しく、拘りのあるコアなファンにも、映画ファンにも、そして一般の「ちょっと見てみよか」程度の人にも、それなりに楽しめる出来になっていたと思います。
タイトルの『レディ・プレイヤー1』は「準備は良いか、プレイヤー1」という意味で、本作はタイトル通りVRゲームに入り込んだプレイヤーが、ゲームをクリアしつつ(ゲーム内でも現実世界でも)敵に追われ、最終的にその敵を倒す…というストーリー。
あらすじ:
環境汚染や気候変動等により大地は荒れ果て、貧富の差が極限まで拡大し、ほとんどの人がスラム街で暮らしている近未来。人々は楽しみを仮想現実世界にしか見出せなくなっていた。世界中の人がオアシスというVRの仮想現実に集まり、寝食と風呂や手洗い以外の生活をそちらで過ごすことが普通になっていた。主人公のウェイドも、両親を亡くし禄でもない男と同居している叔母に引き取られたものの、家に居場所がなく近所のトレーラーの中でオアシスに入り、そこで仲間のエイチと共に賞金集めをする日々を送っていた。しかしある日、オアシスの開発者ハリデーが死んだことで、遺言として「オアシスの3つの謎を解いた者に運営権と遺産を譲渡する」と発表され、プレイヤー達は躍起になって謎を解こうとし始める。ウェイドも憧れのプレイヤー・アルテミスと交流を図ったり、エイチの仲間と助け合ったりして1つ目の謎を一番に解いたことで、オアシスで一躍有名になる。ハリデーの遺産目当てでゲーム関連の研究者の最新鋭まで雇い、プレイヤーも何百人と雇って謎を解こうとしていた大企業・IOI社はこれに激怒し、ウェイドを1位の座から引きずりおろそうと画策する。
ウェイドが結構不遇な身の上ですが、そこら辺はだいぶサラッとしか触れません。笑
多分、スパイダーマンだの何だのと設定被りまくってるから今時珍しくもないし、ほとんどの時間ゲーム内にいるので、あくまで「こいつがゲームに没頭するようになったのはこいつらのせいね」という一文で終わるような設定でしかないせい。
叔母は一応家族として認識してるみたいですが、同居の男がまじでそこらに転がってる野良犬のフンレベルのクズ。こいつのせいで主人公がほぼトレーラー生活になってるといってもいい。
最近のスピルバーグ作品にありがちな、ネタは良いけど調理が雑、みたいな結果なのかなーと思いながら見始めたんですが、これまた良い感じに仕上げてくれてました。やっぱりスピルバーグって、特撮とかロボとか、何かちょっと少年時代にお気に入りだったものをメインに据える方が、本人も作ってて楽しいのかもしれません。
オアシス内では人種や性別等に縛られずに自分のキャラクターが自由に作れる…ばかりか、そもそも実在するものじゃなくても良いので、例えばピカチュウとか、ストリートファイターのリュウとかが後ろにチラッと出てきます。
また、自己キャラだけでなくオアシス内でプレイするゲームも、レーシングゲームにキングコングが出てきたり、戦争ゲームにガンダムが出てきたり、やりたい放題w
これがやたらと気合入ってて、メカゴジラが出てきた時のBGMが、ちゃんと日本の特撮の時のアレ。これ著作権の許可取るだけでいくらかかったんだろう…ってくらい、細かなところまでちゃんと「あの会社のあのキャラ」になっています。こりゃーオタクの皆さんも嬉しいでしょう。
最近だと『スパイダーバース』でガンダム風のロボに乗った女子高生が別世界のスパイダーマン…みたいな設定がありましたが、あの日本のサブカルへの偏見を集めたような中途半端さはね!ちょっとわたくし納得いかなかったですね!!!(何急に)
でも、もっと遡って例えばディズニーピクサーの『ベイマックス』なんか、主人公が日本人で世界観も日本とアメリカの融合っぽくしたかったんだろうけど、明らかに中国とアメリカの融合でしたしね。まあ、アメリカで作った「日本ぽい景色」なんかこんなもんだろと。それで言ったら女子高生inロボなんて???一応は事実だし????ケチつけるほどのもんでもないですけど?????(ウザ絡み)
そんな感じでアメリカ人の「日本ってこんな感じ」観にめちゃくちゃ白けた感情を持ってた自分にとっては、今作の日本観は良い意味で「日本ってこんな感じ」をちょっとずつ摘み上げて映画の中に盛り込んでくれた良作だと思います。
主人公の仲間に森崎ウィン演じるトシロウと、フィリップ・チャオ演じるゾウがいて、一応ちゃんと日系・中華系らしき人を起用しているんですが、正直ほとんどのアメリカ人は日本人と中国人なんか見分けつかんだろと(ちなみに原作ではゾウも日本人だったらしい)。オアシスではトシロウが武将キャラを使ってるんですが、ちゃんと現実でもトシロウが「日本人」とわかるようになってます。随所でお辞儀をしてくれるのがちょっと可愛い(近年アメリカでは日本人=お辞儀のイメージが強いのだとか)。
長年に渡り、頻繁に日本に来てくれていたスピルバーグならではの、「日本通のアメリカ人目線の日本観」を見事に映画にしてくれたおかげで、久々にモヤモヤせずに日本の小話?が出てくるアメリカ映画を楽しく見ることができました。
別にモヤモヤってほどでもないけど、やっぱり「いや知らねーけどこんな感じだろ」みたいな雑な作りだと、日本が出てるとか言われてもちょっと失笑もんですよね…かといって日本人にしか通じないような「ローカルネタ」みたいなもん入れても海外じゃ誰もわからないだろうし。そういうアメリカ人でも日本のことを(オタク的な意味で)多少知ってる人なら「あ~それそれ!」と思うだろうし、日本に住んでる日本人も「あ~それそれ!」と同じ気持ちを共有できる、良いバランスで落とし込んでくれた手腕に感謝。
また、ゲームやアニメだけでなく、過去の名作映画も登場します。
迫力が凄かったのが『シャイニング』。いやあ…ブルっちゃうね(今の若い子に通じるのか)。裸のオネーチャンのシーンは、ちゃんと胸は隠されてて安心しました。笑
流石に裸でにじり寄ってくるシーンは子供に見せらんないよね!
でも『レディ・プレイヤー1』自体が子供向けに製作されたものなんだとばかり思っていたので、『シャイニング』のシーンだけはなかなかホラーな演出になっていてビックリしました。こりゃ小さい子にはどのみち見せらんないかも。
…ストーリーより小ネタ的なことばかり触れてしまいましたが、ラストも結構自分は好きです。
オアシスの開発者ハリデーは、もしかするとスピルバーグ自身なのかなーと思いながら見てました。ラストのハリデーの台詞も良いですね。「わかるだろ?」。
…ええ、わかる気がするけど雑な締めありがとうございます。笑
仮想現実でどんなに充実して、楽しんだ気になっても、結局は現実世界がなければ仮想現実なんて存在しないわけで…
最近「SNSばっかやってんじゃねーぞ!現実の方が大事だろ!」ってことを伝える作品は沢山ありますが、何か、何が違うかと訊かれるとわからないんですが、個人的には今作のこの啓蒙は他と一線を画した気がします。
スピルバーグくらいの歳になるともう、国、政治、経済、インターネット等々、あらゆる時代の変動を見てきたわけですが、その重みを感じるというか。
世界観やキャラ設定、テーマも、ありがちと言えばありがちなんですが、オアシスの中身があんなに綿密に作り上げられてるせいかもしれません。「あれだけゲーム内を充実させておいて『現実の方が大事』って意味がわからない」とレビューしている人もいましたが、逆にあれだけ充実した仮想現実を見た後だからこそのあの台詞なのではないかなと。
あれだけのものを作り上げた張本人が「それでもやっぱり、私達が生きるのは現実なんだよ」と言うのは、なかなか胸に来るものがありました。
恐らくキャラクターやゲームがテーマの映画なんだって~という意識で今作を見た人達には、圧巻の作り込みだったようですが、自分は特にサブカル的なものに詳しくないため、ラストのハリデーの部屋の方が印象に残ってます。
結局のところ、あらゆるものを手に入れても、大事な人とか大事な物とか、そういうのってずっと変わらないもんなんだよなあと。目新しいものを手に入れて、古いものを簡単に手放して良いかっていうとそうじゃないし、大事なものがもう二度と戻ってこなくなった時、どんなに新しく良いものを手に入れても、その穴を埋めることはできないんだろうな。
ハリデーが後継者に遺したかったのは、本当はオアシスというゲームではなく、「自分のようになるな」という教訓だったんでしょう。
老若男女問わず楽しめる作品だと思いますが、子供と大人で心に残るシーンは違うかもしれません。
もう一度見たいと思うほどのパンチはありませんでしたが、アクション好きの自分が、意外と派手なアクションシーンよりラストをしんみり見てしまったことが記憶に残る作品でした。
ん~、いや、あのラストのためにもっかい見ても良いかも…
夢のビッグ・マッチ
見どころは何と言っても雨あられのような名作映画、ゲーム、コミックなどの借景、引用です、これはスピルバーグ映画でなければ許諾が得られなかったでしょう、まさにポップカルチャーのドリームマッチです、ただビッグスターを揃えすぎたのか登場シーンが短くて”もっと見たい!”の大合唱が起こりそうでした。
プロットはサイバー空間オアシスをめぐり覇権を目論む金儲けの亡者と創始者の自由を尊ぶ精神を継ぐべく立ち上がったゲーマー達の攻防です、ポップカルチャーをひねった謎解き問題や性別、年齢、人種を超えたチームワークの大切さまで描いてスピルバーグらしさ全開でした。
基本的にお子様ないしジュブナイル向けですからインターネットやVR、サイバー空間のあり方論や表現も無難な範囲に収めていますし、火・木曜日はオアシスも休み、リアルな体験も必要ですよと唱えて教育ママたちをほっとさせてくれる気遣いも見せています。
反面、きれいごと過ぎるベタな映画と見るひねた今どきの子もいるかもしれません、確かにネットの未来は混沌、リアル社会がディストピアに向かうのであればネットやAIとて拝金主義や政治利用の猟場と化すリスクは避けられない危機的状況にあるのかも知れません。どちらの受け止め方をするのであれ大事なものを見失わないでねというスピルバーグの子供たちへのメーッセージの温かさは受け取って欲しいものですね。
どれだけゲームが進化しても、自分を幸せにしてくれるのは、現実だけだぞ!
この映画は、VRを使ってアクセスする「OASIS(オアシス)」という仮想現実が舞台となっています。好きな容姿になり、現実では不可能な理想の生活を楽しむゲームです。プレイヤーの中には食事・睡眠・トイレ以外ずっとゲームの中で過ごすほど入れ込む人や、ゲーム内通貨を購入するために借金まみれになってしまった廃課金ユーザーが多数存在しています。
ある日、亡くなった開発者の遺言で、ゲームをクリアした人にはゲームの運営権と莫大な財産を明け渡すというメッセージが発信されました。これを機に世界中のプレイヤーがゲーム攻略に明け暮れていきます。現代で言うところの「eSportsの究極系」といった印象を受けました。「ASIS」の没入感は一度体験してみたいものです。
思わず憧れてしまう世界観と並び、ゲーム内外で起こるプレイヤー同士の駆け引きが、この映画をより奥深いものにしていると思います。どんなに上手くゲームを進めても、操作しているのは現実世界の人間です。その人が攻撃されたら、ひとたまりもありません。仮想世界と現実が交互に映し出されることで、シーンにメリハリが生まれ、最後まで集中して楽しく見られました。ゲーム内では激しく動き回っていても、VRを付けたプレイ姿は静かな部屋で少し腕を振り回すだけといった対比が滑稽でクスっと笑ってしまいましたw。
日本生まれのキャラクターがたくさん登場するのもウキウキする要素の1つ。AKIRAのバイク、春麗などなど。中でもメカゴジラとガンダムのバトルは熱狂モノでした。こんな対戦は他ではまず味わえません!メカゴジラの口からの光線や、ガンダムのライトサーベルなど要所をついた演出が見事で、正直「もっと見せて!」といった感じです。あと、主人公が波動拳を放つシーンも個人的にはお気に入りです。
他にも日本生まれのキャラクターがいたのかもしれません。が、私には見つけられませんでした。たくさんのキャラクターが一堂に返すシーンが何度もあります。静止させてどんなキャラクターが隠れているのか探すのも面白いかもしれません。
「OASIS」の世界観が目立つ映画ですが、この映画は「本当に幸せを掴めるのは現実世界だけ」だと教えてくれます。どれだけ没入感があって、仮想世界が潤っても、現実世界に生きがいがなければきっと寂しい人生になってしまう。そんな価値観を発信している気がしました。現に主人公は、最後に現実世界での幸せを掴みます。「OASIS」の開発者も現実での幸せを追い求めていました。逆にゲームに入れ込んだライバル社の社長は不幸な結末を迎えます。
ゲームはゲーム。程よく楽しむのがちょうどいい。リアルな幸せを掴みたいものですね。
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