劇場公開日 2016年2月27日

  • 予告編を見る

「ついに売り出されたバーゲンセール女優ニコール」虹蛇と眠る女 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ついに売り出されたバーゲンセール女優ニコール

2016年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

寝られる

ここ3~4年の間で、年間2本位の割合で映画出演しているニコール・キッドマン
いよいよ40代も後半に差し掛かかった彼女は、バーゲンセールの売り出しに入ったのだろうか?
ここ数年の彼女の出演している映画には、私は全く共感出来る作品が見当たらない。
本作も25年振りで本国のオーストラリア映画に出演と言うのが映画の宣伝、謳い文句とは実に哀しいものだ。
なる程なる程、本作を鑑賞後、やはりこの作品の登場人物の誰に対しても感情移入の出来る人物の登場は無かった。そして、家族は儚くも束の間の夢の様に破壊すると言う事を描いていると言えなくもないが、でも「それが一体何?」と言うようなお粗末なラスト。ヒロインの何の解決も努力も葛藤の深みも感じられない映画は観る価値が有るのだろうか?全く制作意図が見えてこない作品だった。
映画会社の宣伝部でもきっとこの謳い文句以外に何も表現が見当たらない映画なのだと想像した。
ニコール25年振りで、母国の映画に出演するも凱旋とは成らず、玉砕って感じで、残念で言葉を失いますね!
むしろこれでは、今迄の彼女のキャリアに傷が付くのでは?
やはり40代を巧く乗り越えられるかどうかが、男女優共に運命の分れ道なのかも知れない。D・ムーア、M・ライアン、D・ウィンガー等々、この壁は厚いようだ。

日本の女優ではあるけれど、巧い引退をした原節子は本当に素晴らしい我が国が誇る女優だと思う。
美しさ、可愛らしさが売りの俳優程残酷なものはない。

ryuu topiann