劇場公開日 2016年3月12日

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「シュールかつ衝撃的なラスト。好みの分かれる不思議な世界観。」マジカル・ガール 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0シュールかつ衝撃的なラスト。好みの分かれる不思議な世界観。

2016年5月19日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:主人公達が織り成す独特な世界観と、衝撃的な終わり方が印象に残る。様々な伏線の回収も見事。
否:お話そのものはかなりシュールで、後味の悪さも残る。全裸のシーン等もあり。

 一言でいうと、「とってもシュールなサスペンス」といった印象です。難病の娘のために恐喝を始めてしまった父と、金を用意しようとする一心で、次第にたがが外れていってしまう1人の女性。2人を取り巻く人間模様がシュールに交錯していく様子が、なんとも言えない不思議な世界観を作り出していきます。
 そして、最後に迎える衝撃的な結末も、本作を語る上で欠かせません。理不尽な中にもウィットに富んでいるそのラストは、秀逸と呼べると思います(笑)。
 一見すると無意味なように思えたシーンや、無関係なように感じたシーン同士が、次第にそれぞれ繋がっていく様子も見事です。
 好き嫌いは分かれそうですが、気になった方は是非。

映画コーディネーター・門倉カド