劇場公開日 2016年7月2日

「14本目。普通に楽しめる学園ホラー映画。」ホーンテッド・キャンパス Haruさんの映画レビュー(感想・評価)

3.014本目。普通に楽しめる学園ホラー映画。

2017年6月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

そこまでホラー感がなく、むしろラブコメ要素の強い作品だった。
2部構成であったので、展開にメリハリがあって、とても見やすかった。

主人公のヘタレっぷりがよく伝わった(笑)
霊感があるのに、幽霊嫌いでビビり。
後輩のことが気になっているのに、ウジウジしている。
自分で一歩を踏み出せない「草食系男子」みたいな人だと思った。
しかし、オカルト研究会の部員たちの支えもあって、
自らの能力を認め、自信がついたような感じがした。
いわば、主人公の成長記録のような作品だった。
それを演じた中山優馬も、贔屓目ながら凄いなぁと思った。
表情がコロコロ変わって、ヘタレなオーラも出していて。
でも、ビシッと言うところは言って、後輩のことをしっかりと守って。
ヘタレな主人公の演技がとても良かった。

あと、もう一つ特筆したいのが、
島崎遥香演じる後輩の「守ってあげたい」感だ。
とても可愛らしく、無色透明で純粋な彼女だったので、「ちゃんと守ってやれよ!」と主人公に言いたくなるくらいだった。
自分が男性だったら、この子を守りたいと思うだろうなぁ。
ピュアなところと、霊が乗り移ってヒステリックになるところのギャップがとても良かった。
ぱるるも演技が上手いなぁと思うところだった。

個人的に、安井くん演じる部長の「ドジっ子」感が可愛らしかった。
しっかりしてそうだけど、どこか抜けている感じが面白かった。
話し方もハッキリしていて、とても聞き取りやすく、みんなをまとめている感じが出てて、とても良かった。
部長の役は、安井くんそのもののような気がした。

なんとなく、贔屓目な感想となってしまった。
本作品は、ホラー映画というより、ラブコメ寄りだと言ったが、
どこか人間ドラマっぽい要素もあった作品だった。
幽霊でもどこか悩みがあって、現実を見れなくて、でも誰にも話せなくて。
そういった悩みを主人公も持っていたから、
あれだけビシッと言えたのだと思った。

Haru