劇場公開日 2015年12月26日

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「たった100年前の話」消えた声が、その名を呼ぶ ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0たった100年前の話

2016年2月7日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

悲しい

たった100年前、オスマン帝国で起こったアルメニア人ジェノサイド。まず男性が連れ出されて苦役の後に殺され、その後、女性や子供が死ぬまで働かされた。主人公が助かったのは処刑した男が躊躇したためで、それでも喉を切ったため声が出なくなってしまい、処刑人は彼を助ける。その後も彼は行く先々で、ジェノサイドさえなければ出会わなかった心優しい人達に助けられる。
非常に重い内容だけど、ストーリーはわかりやすく、筋を追いやすい。後半は行く先々で娘とすれ違う「母をたずねて三千里」みたいなロードムービーの趣きだが、それでも観ている側がテーマ(背景)を見失うことはない。

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ミーノ