「刀剣乱舞ファンは是非!」ライチ☆光クラブ shiroitoraさんの映画レビュー(感想・評価)
刀剣乱舞ファンは是非!
古屋兎丸先生の漫画ファンです。
木村さん主演の舞台も中村さん主演の舞台も拝見していたので、映画ではどうなるか楽しみにしていました。
まずキャラクターについてですが、ゼラが嘔吐放尿するので耽美さが吹っ飛びました。身長もゼラが光クラブメンバーの中で一番高く、漫画では最も成長期が顕著だったタミヤ以上に長身だったのが謎です。そして美しいと褒めそやしていた少女1号を自ら殴って傷つける‥‥何がしたいんだ。
ジャイボは「少女のように美しい」はずなのに、ゴツくて声も低かったです。顔の大きさがゼラの1.5倍くらいあって「なんでライチが学ラン着てるんだ?」と思ったらジャイボでした。びっくり。
ストーリーは、はじめに出てくる臓物みたいな怪物が謎でした。占い師の言葉を鵜呑みにしたのではなく、あんな妄想の産物が原動力になったということは、初めからゼラは精神異常者という設定なのでしょうか?
また、新兵器が出現したことによって、パチンコという子供らしい玩具を凶器にしてしまう残酷さがなかったのが残念です。
次に死ぬ順番が違うというのも残念です。カネダを筋弛緩剤で陥れるという描写がなく、ジャイボの罪が軽減されています。ここを変える必要はあったのでしょうか?
ニコの死においては、裏切っていないことを知っていて彼を切り捨てたゼラ。彼は帝王の地盤が揺らいでいることを理解しつつ、それでも忠誠を尽くしてタミヤを止めようとした親衛隊を捨てたことになりますよね?その必要ってあるのでしょうか。味方を減らすことで、尚更立場が悪くなるような気さえしてくるので、行動に一貫性がないと感じました。
役立たずというなら、何も気付けず何もしてない他の光クラブのメンバーのほうがそうなのでは?
焼きライチも謎です。微風で粉末になるくらい炭なら、ニコやタミヤやカノンが触った時点で崩れてますよね。
ゼラも暴走したライチに殺され、一番の見せ場なはずのシーンがさらっと終わりました。
そしてラストの爆発‥‥はは、ヒーローショーみたいですね〜
総括して、ゼラの目的や美意識がよくわからない作品でした。臓物を「醜い」と評するゼラなら、自身の嘔吐物を見た時点で絶望しそうですが。嘔吐物はいいんでしょうか。
エラガバルスを意識したゼラが最後、エラガバルスのように殺されるわけでもなく‥‥どこまでも一貫性がなかったです。
「初期設定だけ起用すれば、あとは学ラン着せて血糊多用で殺してホモならいいんでしょ?」感が否めません。
でも、刀剣乱舞の山伏国広がゲスト出演したのは面白かったです。
カノン カカノン カカカノン ですっけ?
久しぶりに鍛刀してみようかなあ。