劇場公開日 2016年6月25日

「憎たらしいのに憎めない。女同士の不思議な“絆”。」嫌な女 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0憎たらしいのに憎めない。女同士の不思議な“絆”。

2016年7月9日
PCから投稿

悲しい

楽しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:内向的だった主人公が、奔放な従姉妹の尻拭いをしていくうちに、次第に自分の気持ちに素直になっていく様子が、切なくも温かく描かれる。癖があるのにどこか憎めない登場人物達もステキ。
否:登場人物の人間関係がやや複雑で、少し分かりにくいか。

 他人に心を閉ざし、自分の世界の中で生きてきた主人公が、自分とは正反対の自由奔放な従姉妹に振り回されながら、少しずつ変わっていく姿が印象的です。
 そして主人公が、始めはただの男たらしだと軽蔑していた従姉妹にも、実は悲しい物語があり、次第に彼女のために主人公が突き動かされていくのにも、なんだか心がホッとさせられます。結婚式のシーンなんかは、不思議と痛快ですね(笑)。
 展開は結構予定調和でもありますが、気になった方は是非。

映画コーディネーター・門倉カド