劇場公開日 2015年4月17日

「作りは丁寧だが見せたいものがわからない」アキの奏で くりあさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5作りは丁寧だが見せたいものがわからない

2015年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

タイトル通り。

夢を追って故郷を飛び出した少女が、現実に押し潰されそうになってる時に、故郷で自分の原点に触れて思いを新たにする。

それを丁寧に描いてるのはいいんだけど、その次がないからいまいちノれない。
町の魅力を描くでもなく、太鼓の素晴らしさを押し出すわけでもない。
各シーンの演出意図はわかるんだけど、キャラ多すぎで主人公以外の掘り下げもない。

特に問題と思えるのが、沈んでる都会生活から田舎に戻っていいことありました、と、感情が登り一方通行で単調に感じるところ。
変に回想シーンのモノローグで構成しないで、時間通りに感情の起伏を乗せて描いた方が良かった気がする。

若手アニメーターは自分の境遇と重ね合わせてるのかなぁ。
そういう共感がない身としてはつらい。
キャラは可愛いしよく動くしCGもちゃんとしてはいるけど、そこまで。
劇場作品としてみたら星1.5。

くりぽん