64 ロクヨン 前編のレビュー・感想・評価
全281件中、1~20件目を表示
1番の売りは豪華なキャスト陣
映画館では2016年5月25日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
原作未読
64といえばまず思いつくのがニンテンドー64
しかしこれは昭和64年(1989年)
昭和天皇が崩御したった七日間で平成元年になった
豪華な顔ぶれ
佐藤浩市曰く「役者映画」
邦画が大好きで邦画をよく観る人におすすめ
日本の俳優はみんな下手くそと宣うデーブ・スペクターのような似非日本人もしくは外人には全く向いていないから観ない方が賢明
これだけのメンバーが脚本を読んで引き受けたんだから駄作なわけがない
昭和64年某県で身代金目的で幼女が誘拐される事件が発生
通称64
身代金は奪われ幼女は遺体で発見される某県警の大失態
さらに誘拐犯の逆探知に失敗する大ポカも隠蔽する始末
それから14年後時効間近
主人公は某県警に勤める広報部広報官
飛ばされた元刑事
娘は家出し音信不通
部下には慕われているが上司には恵まれていない
記者クラブからの激烈な抗議活動に四苦八苦
それでも「本当はこんな仕事やりたくない」と愚痴はこぼさないのは立派
演じた佐藤浩市はその数年後『空母いぶき』で総理大臣役をやったが公開前のインタビューでよりにもよって「総理大臣役はやりたくなかった」と発言してしまい炎上した
それについて説明も謝罪もなくノーコメントで押し通した
仕事をする者として本当はやりたくなかったなんて公に発言してほしくなかった
自分が映画comにレビューを書き始めたきっかけがこのときの佐藤浩市だった
馬鹿なリベラルは的外れな擁護をしていたが
最近では倉田てつをがちょっと似たようなことで叩かれている
演じる者の苦悩はわかる気がするから倉田てつをにそれほど腹は立たないし今となっては当時の佐藤浩市の発言も許せる
後編に続く
64摸倣誘拐事件
佐藤浩市さんの迫真の演技
64?
昭和64年、今からだと何年前だ??
ブルース・ウィリスやクリント・イーストウッドのような、「スーパー刑事」は出ない。
かわりに、長所も短所も持ち合わせた「普通の人間」たちを、超有名俳優陣が演じる。
スーパー刑事がいない、ということは、
サクサク犯人に迫れない。展開はゆったりだが
前編ラストで緊張が高まる。
警察という組織、その中でも広報官が主役を務める珍しい作品だ。
県警記者クラブとの丁々発止のやりとりが面白い。
実際には、あんなに骨のある記者はほとんど居ないだろうが。。。
ほかにも、
警務部 vs. 刑事部
本庁 vs. 県警
本協定やら参事官やら調査官も登場し、
警察ってこんなところだよ、という
まるで就職ガイダンスのような小ネタが、大量に投入されている。
前編ゆえに、すべて後編のための伏線や仕込み作業が丁寧に作り込まれている。
完全に飲み込むためには、複数回の鑑賞が必須となる。
県警広報官と記者クラブの小競り合いはなかなか見応えがあった。 記者...
力作!
男臭い骨太群像劇
僅か7日間だった昭和64年に起きた少女誘拐事件から14年後。時効が迫る中、事件の真相に迫る刑事達の物語。そんなストーリーだろうなと、予告編などで勝手に想像して鑑賞したが、かなり趣の違った作品だった。事件の真相究明へのポイント、布石は描かれているが、序章段階で終わっている。真相究明編は後編でどうぞということらしい。
本作(前編)は、誘拐事件が起きた時、刑事だった主人公・三上(佐藤浩市)が広報官なり、記者クラブと対立し、警察内部の権力構造に翻弄されながらも自分の意志を貫いていく物語。男達の体臭がむんむんするような骨太な群像劇であり、硬派揃いの男達の激しい本音のぶつかり合いは迫力十分。
東洋新聞のキャップ秋山(瑛太)に象徴される屈強な記者クラブの面々。警察権力の権化のような冷徹な県警上層部。次第に主人公を理解し懸命に支えるようになる広報室員達(綾野剛、金井雄太、榮倉奈々)。彼らの、類型的ではない、人間臭い個性的な演技が奏功し、ドキュメンタリーを観ているかのようなリアルな作品に仕上がっている。
そんな強かな記者クラブと警察上層部の板挟みになりながら、自らの娘の失踪に苦しみながら、自分の生き方を貫こうとする主人公の生き様。不器用に、泥臭く、道を拓こうとする姿勢に心打たれる。特に、ラスト近くで、記者クラブに単身乗り込んで、記者達に、広報官という組織人ではなく、一人の人間としての想いを伝えるシーンは感動的であり、佐藤浩市の渾身の演技に圧倒される。
広報官という立場を超えて、主人公は、僅かな手掛かりを元に、誘拐事件を解明しようと奔走するが、ラストで、ついに、誘拐事件真相究明への幕が切って落とされる。後編を観なければ収まりが付かない。後編での男達の更なる躍動に期待したい。
世界よ、これが日本の中間管理職だ! いやあ警察官って素晴らしいお仕事だなあハハハ…💀
昭和64年に発生した未解決身代金誘拐事件、通称「ロクヨン」。
時効まであと1年と迫った平成14年を舞台に、この事件に隠された真実を追う警察広報官、三上義信の戦いを描いたサスペンス映画。
前後編として構成されており、本作はその前編にあたる。
元ロクヨンの捜査官で現在は群馬県警の広報官を務めている主人公、三上義信を演じるのは『THE 有頂天ホテル』『ステキな金縛り』の佐藤浩市。
三上の部下の1人、諏訪を演じるのは『GANTZ』シリーズや『ヘルタースケルター』の綾野剛。
三上の部下の1人、美雲を演じるのは『のぼうの城』『図書館戦争』シリーズの榮倉奈々。
三上と対立する記者クラブのメンバー、秋山を演じるのは『のだめカンタービレ』シリーズや『アヒルと鴨のコインロッカー』の瑛太(現:永山瑛太)。
ロクヨン事件で娘を失った父親、雨宮芳男を演じるのは『さくらん』『あん』の、名優・永瀬正敏。
ロクヨン事件では自宅班として捜査に参加していた元刑事、幸田一樹を演じるのは『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『ゴールデンスランバー』の吉岡秀隆。
群馬県警本部長、辻内欣司を演じるのは『SPEC』シリーズや『暗殺教室』シリーズの椎名桔平。
群馬県警警務部長、赤間を演じるのは『悪の教典』『るろうに剣心』シリーズの滝藤賢一。
ロクヨン事件の捜査官だった元科捜研の研究員、日吉浩一郎を演じるのは『カノジョは嘘を愛しすぎてる』『エイプリルフールズ』の窪田正孝。
記者クラブの1人、手嶋を演じるのは『海街diary』『ヒロイン失格』の坂口健太郎。
三上義信の娘、三上あゆみを演じるのはテレビドラマ『表参道高校合唱部!』や『先輩と彼女』の芳根京子。
2015年にはテレビドラマ化もされている、小説家・横山秀夫の同名人気小説を映画化(ドラマ版の主演はピエール瀧)。
原作/テレビドラマ版は未見。
なお、この原作は「D県警シリーズ」の第4作目にあたるらしく、このシリーズの第1作目である「陰の季節」が、本作に先駆けてテレビドラマとして放送されている。
主人公は本作にも登場している、仲村トオル演じる二渡真治警視。
このドラマも未見であります。
因みに、後編は未鑑賞ゆえ、物語がこの後どのように展開していくのかは分かりません。
あくまでも前編のみの感想になります。
端的な感想。
めっちゃ面白い〜🤩✨
日本の刑事ものではNO.1の面白さだったかも!
前後編という構成上、本作を観ただけでは「ロクヨン」の全体像は全く見えてこない。
というかこの映画、少なくとも前編は「ロクヨン」の真相を解き明かすとか、そういうジャンルの映画じゃない。
正直これには驚いた。全然調査とかしないんだもん💦
「ロクヨン」という未解決事件の裏に隠された県警の隠蔽。
そのことを知った元捜査官・三上の葛藤を延々と描き続けるのがこの映画の特徴。
本当に、ただひたすら佐藤浩市が苦しむのを観る映画。
上司にいびられ、記者クラブに悪態をつかれ、対立する刑事部からは目の敵にされ、被害者遺族の元へ頭を下げにいき、家庭では娘が行方不明…。
一体なんじゃこの地獄は…😱
完全に組織に飼い殺しにされている哀しき中間管理職・三上。
腐敗仕切った県警の中で、それでもただただ組織に尽くす牙を抜かれた飼い犬。
しかし、「ロクヨン」の背後で行われていた隠蔽工作、「ロクヨン」をダシにして行われる本庁のクソ人事を知り、ついにブチ切れる三上!
組織に従うだけだった中年のおっさんがその牙を取り戻し組織に対して中指を突き立てる!🖕
うぉー、これは燃えるぜぃ🔥
事件の真相を追うミステリー的な面白さというよりは、『半沢直樹』的な企業ものの面白さに満ちた一作。
したがって、悪役は殺人犯ではなくクソ上司。
滝藤賢一や椎名桔平が最高に最悪な演技を見せてくれる。いやー、むかついたねー💢
特に三上の靴を見た椎名桔平の一言が…。悪魔か貴様!?
いやぁ、やっぱり企業ものはクソ上司ならクソ上司なほど盛り上がるねぇ。
ものすごく大きな事件が存在しているのだがあえてそこには触れず、その大きな流れの中にあるごく小さな、しかし三上という人間にとってはどこまでも重要な出来事にスポットを当てる。
本作はこのエピソードの取捨選択が抜群に上手い。
後編の為のただの前振りに終始してしまい、その結果大して見どころのない映画になってしまう、というのは前後編映画の前編にありがち。
しかし、本作ではこの前編に三上の葛藤と覚醒のイベントを集約させており、ちゃんと前編だけで一本の映画として成立する様に構成されている。
そして後編へのフリが効いた、クリフハンガーな終わり方。
本作は、まさに理想的な映画の前編だと思います。
もちろん後編も気になるのだが、前編だけでも映画として完成しているので別に観なくてもいいんじゃないかな、と思っていたりもします。
それだけこの前編の満足度が高かった。
「日本映画史に残る傑作の誕生」というキャッチコピーに偽りなし!!
ただ、キャラクターの名前や関係性を把握しづらかった。仲村トオルが主役を務める『陰の季節』を観ていれば、この点は解決されたのかな?
そっちも観ておくべきだったな〜…。ちょっと後悔。
警察という組織
腐敗した警察と正義の記者
渾身の役者の演技。隅から隅までずずず~いっと、見逃すなかれ。
役者の演技を堪能するに尽きる映画。
「サスペンス」と予告で煽った映画。
だが、前編・後編と通してみると、前編は前振で、事件を取り巻く警察他の状況が炙り出されて引き込まれるが、事件に関してはサスペンス要素全くない。後編は、原作者の反対を押し切って安易なヒーローものにしてしまって、失速。サスペンス要素の欠片もない。
それでも、大量に出てくる役者一人一人が、語り尽くしたくなるような演技を見せてくれる場面が幾つもある。
後編のMVPは緒方氏・永瀬氏。鳥肌もの。かってに賞を進呈。柄本氏も良い味出しており、三浦氏は格好いい。
それに負けず劣らず、前編も記憶に残る演技が目白押し。
原作未読。TVドラマは見ていません。
誘拐×警察の捜査×報道とくれば『誘拐報道』
報道側が、実際にあった誘拐事件の中の自分たちの行動が、命を守る行動だったのか、”報道”として適切だったのかを検証するために出版したドキュメント。
そんなストーリーを期待して臨んだのだけれど…違った。
この映画(前編)では、
ドライな演出の中に、唐突に入り込んでくる浪花節的人情演出。しかもそれをしっかり味わう暇もなく、前半では回収されることなく、展開されていく。暴走するコーヒーカップかジェットコースターに乗せられて振り回される感じ。
触即発の火花が散る。
警察内部も、自分たちの領域を守る×出世や立ち位置に対する思い、キャリア×ノンキャリア。それぞれの思惑が火花を散らせる。
警察×報道。報道規制で身動きがとれない中、それでも、記事を持っていかないと社内での立ち位置・職分等の思惑と、上記の内部事情の中でどこまで発表できるか、火花を散らせる。
あっちもこっちも、自分の仕事と思惑・都合でいっぱいで…。
そんな中に置き去りにされてしまった64事件。
被害者家族・主人公の家族や、事件の再調査として取りこぼされた人々を点描する。
後編の脚本・演出には開いた口がふさがらないが、
前半の脚本・演出・演技はすごい。ちょっと間延びしたシーンもなくはないが、複雑な設定・幾重にも重なる物語・広がる情景を、畳み込むように展開する。
たった一言の台詞・シーンでその人の性格・人生の志向等を描き出す。
目の前の状況に耐えきれずに夫によりかかろうとする妻。その瞬間、真偽を確かめるためにすっと前に進み出る夫。妻は支えてもらえない。勿論、真偽を確認し終えた後、ほっとして泣き崩れる妻を夫は支えるのだが。その微妙な間が見事。ちょっとした夫婦のすれ違い。家庭の根深く隠された闇をその一瞬で見せる。役者の演技、演出、脚本の技の妙。
何気ないエピソードかと思うと、それが次に繋がって、出来事の重大さに気づかされる。
警察内部の軋轢。頑然たる上下社会。報道陣との軋轢。本音が通じない世界。バトルロワイヤル。そんな中で人間性を保つのって…。胃がキリキリ痛くなる。
とはいえ説明が足りない部分も多い。
このような日々の仕事を地に、忘れていた64事件に向き合うことにする三上。突然、非番に自力で捜査を再開することにするが、それが、警察官としての矜持なのか、かかわった事件が未解決なことへのこだわりなのか、同じ境遇の者への同情なのか、映画でははっきり語られない。
そんな主人公・三上の立ち位置が四面楚歌なのを強調するためか、
警察内部の軋轢もドライにドライに描いていく。
警察の発表を待つだけのマスコミ。餌を待つ雛鳥のように描かれる。なぜ、彼らが独自の取材を展開できないのかは描かれない。だから、警察への突き上げ・確執に違和感がなくはない。
一人一人の立場や内面を掘り下げることはなく、ひたすら姦しい。対立。対決。そればかり。
広報室内の面々は、お互いをフォローしようとはしているけれど、警察官としての矜持(与えられた業務は追行しなければならない&上司の命令には従う縦社会)からなのか、三上の人柄に感化されたのかもというそれらしいセリフは出てくるが、映画として語られることはなく、よくわからない。
そこに、ポーンと、別件被害者の人生が、浪花節風に語られる。三上の人柄を表すためのエピソードかもしれないが、あまりにも唐突・冗長。
エピソードがチラ見せでまき散らされ、顔見世程度の重要そうな登場人物はこれからどうなるのか、事件は?三上の娘は?と、幾つもの???が飛び交い、後編への期待を高まらせて終わる。
後編を見終わった今となっては、この浪花節はあの後編の後半への前ふりなのねと思い、詐欺に引っかかったような気分だが、前編だけを見た時点では、「早く後編を見たい」と胸高鳴った。ここをどう評価するのか。
とはいえ、暑苦しいほどに、人の生きざまのドラマとして見応え十分な前編。
何度も繰り返してしまうが、観る価値のある演技。
日本を代表する名優たちが次から次に出てくる。
お腹がいっぱい… 鬼瓦・魑魅魍魎が一杯…。
椎名氏は、一見物分かりよさそうな笑顔・スマートさを見せながら、大局と自分の出世とを見据えて、バッサリ人情を切る高官をやらせたら右に出る者はいない。
滝藤氏は、ここぞとばかりに、この映画の中では断トツの嫌われ役を、ここまでやるかというほど振り切って演じて下さる。
奥田氏の迫力。鬼瓦とはこの顔。眼力が半端ない。だから、佐藤氏の鬼瓦が説得力を持たない。
三浦氏の、芯の通った落ち着き。後編に活きてくる。
榮倉さんも、一人前として認めてもらいたい婦警のもどかしさが伝わってくる。
窪田氏の髭はもう少しどうにかならなかったのかと思うが、果てしのない底なし沼に入ってしまった苦しさがやるせない。
烏丸さんは、そんな息子を気遣う良家の夫人、母の痛みをとっぷりと見せてくれ、心かき乱される。
夏川さんの狂気にも似た表情、夫を思いやる優しい表情。切なくて切なくて。
永瀬氏の、娘が生きていたころの父親、14年後の父親。無力な中にちらつく狂気。見事。
この部分だけでも、何回も見直したくなる。
これだけの役者が揃っている、今の日本を喜びたい。
そして、この役者たちを活かす映画がもっと見たいと思う。
(上記の採点は前編の評価。
前後編等した評価は…映画は☆1つ、演技は☆5つ)
監督は何が描きたかったんだろう。
浪花節?
どうせなら。警察官も含めた、事件に関わった人々が、事件とどう向き合い、どう人生を狂わせ、再生していったかを描いて欲しかったよ。ドライなタッチでぐいぐい押すのなら、ドライさを通してほしかった。
もしくは、64事件が、警察内部の都合、マスコミの都合で翻弄されているさまを、克明に描き出して欲しかった。昭和に置き去りにされたんじゃないってことを。
それとも、警察という特殊な組織に翻弄される、個人としての三上の生きざまでもいい。
良い素材と役者がそろっているのに、勿体ない。
(2025.9.12推敲)
記者クラブの力はこんなに強いのか!?と感じた作品。
群馬県警広報官の三上(佐藤)は、ロクヨンと呼ばれる時効間近の事件に警察庁長官の視察が計画されたため、被害者遺族である雨宮芳男(永瀬正敏)との面会約束を取り付けるよう頼まれた。激励の意味も込めた視察が報道されれば、犯人情報も出てくるかもしれない。しかし、最初の訪問ではあっけなく断られる。
一方、重大な交通事故が起こった件で、妊娠8か月であることを理由に加害者の名前が発表されなかったことに対して記者クラブの皆が一斉に反発する。事態を収拾できず、マスコミ各社は長官視察の報道もボイコットすることになってしまった。さらに視察の際には警察庁から新しい刑事部長が赴任することも発表されるという。群馬県警が東京の天領になる!という面白い表現(笑)
ロクヨンの事件にはまた一つ、犯人の電話を録音できなかった件に関して幸田メモという封印された事実もあった。その封印により日吉(窪田正孝)が警察を逃げるように辞め、14年間引きこもりとなり、同僚の幸田(吉岡秀隆)も辞めてしまったのだ。
人助けしたいとか、褒められるようになるだとか、様々な警察官の思いとともに、三上自身も高校生になる娘が家出したまま音信不通になっていて、日吉、幸田、雨宮、事故被害者の人生を絡めて、記者クラブの面々に立ち向かう。
そんな折、県警捜査課が一堂に会し、ロクヨンとそっくりな誘拐事件が起こる。
事件が進まない
72点
私が大好きな作品ヤクザと家族と楽園の主演綾野剛と未必の故意という私の座右の銘を教えてくれた佐藤浩市のお二人が出ている実話ベースの作品(前編)
この作品で初めて広報部と記者クラブという存在を知りました。
瑛太があの軍団の長にはちょっと見た目も言動の幼く感じたけどいい役だった。
作品としては、映画映えする演出等無かったり、予算かけて目を惹くようなアクションがあるようなサスペンスではなくて、ちゃんと内容で作品に挑んでいる風に感じた。
実際の事件を過度に誇張するのではなくリアルに描いていた点が本当に見応えがあった。
記者クラブとの揉め合いが前編の大半を占めている為見様によっては間延びして長く感じるかもしれ無いけど、私が監督・脚本を手掛けたとしても前後半に分けてでもここまで丁寧に記者クラブとの論争は描くべきだと思った。
一番伝えるべき所だと思うし、この作品に出会えたことで当方の教養も身について観てよかったなあと思えました。
1番の売りは豪華なキャスト陣
映画館では2016年5月25日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
原作未読
64といえばまず思いつくのがニンテンドー64
しかしこれは昭和64年(1989年)
昭和天皇が崩御したった七日間で平成元年になった
豪華な顔ぶれ
佐藤浩市曰く「役者映画」
邦画が大好きで邦画をよく観る人におすすめ
日本の俳優はみんな下手くそと宣うデーブ・スペクターのような似非日本人もしくは外人には全く向いていないから観ない方が賢明
これだけのメンバーが脚本を読んで引き受けたんだから駄作なわけがない
昭和64年某県で身代金目的で幼女が誘拐される事件が発生
通称64
身代金は奪われ幼女は遺体で発見される某県警の大失態
さらに誘拐犯の逆探知に失敗する大ポカも隠蔽する始末
それから14年後時効間近
主人公は某県警に勤める広報部広報官
飛ばされた元刑事
娘は家出し音信不通
部下には慕われているが上司には恵まれていない
記者クラブからの激烈な抗議活動に四苦八苦
それでも「本当はこんな仕事やりたくない」と愚痴はこぼさないのは立派
演じた佐藤浩市はその数年後『空母いぶき』で総理大臣役をやったが公開前のインタビューでよりにもよって「総理大臣役はやりたくなかった」と発言してしまい炎上した
それについて説明も謝罪もなくノーコメントで押し通した
仕事をする者として本当はやりたくなかったなんて公に発言してほしくなかった
自分が映画comにレビューを書き始めたきっかけがこのときの佐藤浩市だった
馬鹿なリベラルは的外れな擁護をしていたが
最近では倉田てつをがちょっと似たようなことで叩かれている
演じる者の苦悩はわかる気がするから倉田てつをにそれほど腹は立たないし今となっては当時の佐藤浩市の発言も許せる
後編に続く
64摸倣誘拐事件
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