劇場公開日 2016年2月11日

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「赤とクリスマス キャロルが美しい」キャロル コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0赤とクリスマス キャロルが美しい

2022年4月22日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

幸せ

内容は1950年代アメリカ国内で出逢う2人の女性と社会の関係を扱った物語。好きな言葉は『解ってないわ今も昔も』『アイラブユー』で当時の同性愛者が病気扱いされて圧迫された歴史が冷たく表現されていて面白かった。場面や構成では、最初は街のグレーチングから始まるが年代を表す様で印象に残った。最初の出出しで、9.9割手前のスタートは素晴らしい。後から見直すと楽しさ増します。中間地点の拳銃からミステリアスになる辺りミスリードも誘いドラマチックで楽しい。お互いの欲望と葛藤と希望や社会とのコミュニケーションが複雑に絡み合う映像表現はテーマ性を的確に表現されて上手いなあ。音楽も心象表現を過度にしているようだが分かりやすくて良い。終始静かな中にも人間模様と社会観と歴史観が描かれて、同じ年代を描いた映画『イミテーションゲーム』の様に面白かった。趣向は違いますがね。

コバヤシマル