劇場公開日 2016年2月20日

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「世界大自然紀行」X-ミッション ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5世界大自然紀行

2016年2月23日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

寝られる

んー。んー、んんん?これ、一体何でしょう。何でしょうか。
えっとー、えっとね。脚本がですね、何か圧倒的に拙くないですか?と。下手くそ、と言うよりも拙い。テーマはエクストリームスポーツなんですよね?ノーCGで挑む!という。で、そのエクストリームスポーツを見せる為のお膳立てにお話を作りました、て、もう丸分かりなんですよ。ちょっとそこは地ならししませんか?と。アクションの流動的な必然性の中ですんなりとエクストリームスポーツが溶け込んで行くなら納得出来たんですけど、もうその極限状態を見せる為だけに舞台作ったよね?と。
聞いた所によりますと何やらキアヌ・リーブス主演の『ハートブルー』リメイクらしいのですけども、自分が殆ど覚えてないので比較は出来ませんが、あれってこんなにお話拙かったっけ?ともなって。

んー、だから、つかね、脚本以前なんですね。アクションでやろうと思った、『ハートブルー』でやろうと思った、その出発点から既に間違ってねえか?という。エクストリームスポーツじっくり見せたいんならドキュメンタリーか、若しくは「極限状態に挑戦する男達の熱い物語!」風にすればもっとしっくり行ったんじゃないか?と。何故アクションにしたのか。するんならもっと上手にやってよ、という。

と、まあ散々文句書き散らかしましたが、褒められる点もあるんです。あるんですよ。
大自然の圧倒的な風景、その映像美の多さです。息を呑みます。普段、我々が行くことの叶わない世界中の海域、宙域、山々。その中でも取り分け危険な場所、秘境を大スクリーンで思う存分に堪能することが出来るんですから。陸海空と、様々なディープスポットが目の前に次々と映し出されて、自分、ひとつ思ったんです。
ああ、そうか!と。これはネイチャードキュメントとして受け止めればいいのか!と。擬似自然旅行を満喫すればいいじゃん!と。そういう風に捉えれば、まあ許せるかな!とね、思い至ったんです。

思い至るわけねえだろ。

ロロ・トマシ