劇場公開日 2016年7月29日

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「退屈な怪獣映画、中途半端な組織批判」シン・ゴジラ shinさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0退屈な怪獣映画、中途半端な組織批判

2024年1月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

派手な怪獣映画を期待したら、退屈極まりないでしょう。そりゃ眠くなりますわな。ただてさえ長い会議室での会話のシーンが多い中、たまに現れるゴジラの迫力の無さ…。ちっとも怖くないし、逃げ惑う人たちの危機感の無さ。それが今の日本人だよ、と。事件が起きれば、自分でカメラ回せちゃう時代に、まあ自分だけは大丈夫だろう、という平和ボケを描いているのか。

そしてどんな一大事であろうと、何かを決めるには常に上長判断とプロセスを重んじる文書主義批判。確かに映画を通して客観的に見ていればイラっとしますが、組織に属していれば、仕方ないよな、とも思える。一度では覚えきれない所属名やら肩書きやらを批判したいのか、繰り返し見せつけられると、その映画的手法を批判したくなります。

でもそれを批判したいがために、ゴジラを題材にして映画にしたの?

最後の対ゴジラのシーンは、多少昭和を感じる印象があって、監督のゴジラへの愛情かと、ちょっと拡大解釈してみましたが、全体的にはほとんど何も印象に残るシーンはありませんでした。監督の趣味の範囲を越えられず、何かを訴えたかったのだとしても、ゴジラを題材として選んだ時点で失敗だったのかな。

偉そうですみません。

Ichi