劇場公開日 2015年8月8日

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「客観的な群像か。」日本のいちばん長い日 leosoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0客観的な群像か。

2016年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

太平洋戦争終結を題材にした映画は数あれど、なぜか新鮮味を覚えたこの作品。先日日本アカデミー賞で幾つかの部門に名を連ねていたため、鑑賞してみた。

もっけからテンポの良い“歴史”の展開に苦笑する。不自然なほどにカットされる映像と音声。かなりの撮影をこなしていそうだが激しくぶったぎっている。凄い。しかし、タイトルがタイトルだけに、スポットライトが当てられているのは8/14なのだろうと気を取り直して見続けた。

・・・

結論。
これは戦争終結の局面を徹底的に俯瞰しようとしてしきれなかった作品。
それぞれの人々がそれぞれの思いを胸に馳せながら自分の意思を全うする、というお涙頂戴にはしたくなかったんじゃないか。僕はそう思った。だから役所広司さん身辺になんだかこう、滑舌の悪い人間ドラマを滲ませてしまったのが少し残念だった。
リアリズム、といっても“歴史”をそのように理解すること、ましてや描くことなんて不可能だろうと僕は思っている。しかし、その試みはあるべきで、映画だからこそ見せられる同時多発的な事件を濁すことなく提示し続ける技術は素晴らしいと思った。

leoso