劇場公開日 2015年6月27日

  • 予告編を見る

「【私生児と思われる男が、一夜を共にした女性の出産に立ち会うために、家族、仕事を犠牲にしてでも夜中のハイウエイを疾走する姿を描くトム・ハーディファンには堪らない作品。】」オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【私生児と思われる男が、一夜を共にした女性の出産に立ち会うために、家族、仕事を犠牲にしてでも夜中のハイウエイを疾走する姿を描くトム・ハーディファンには堪らない作品。】

2024年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■建築現場監督としてキャリアを積み上げてきたアイヴァン・ロック(トム・ハーディ)。仕事を終えて自宅に向けて走りだす。
 そこへ且つて一晩だけ共にしたベッサン(声:オリヴィア・コールマン、聞けば分かる。)から1本の電話がかかってきてアイヴァンの気持ちは揺らぐ。
 行き先を変更したアイヴァンは、家族にはうそで塗り固めた電話をし、翌日からの大規模工事の指示を部下に出す。

◆感想

・画はほぼ総て、トム・ハーディ演じるアイヴァン・ロックの車中での姿である。

・彼は、一晩だけ共にたベッサンの出産に立ち会うために車を飛ばす。
ー 途中で明示される彼の会社からの解雇。そして、妻カトリーナからの別れの言葉。-

■だが、彼は仕事に対しては適切な指示を部下に出す。そして、彼が屡々口にする父への想い。このセリフから彼が、私生児である事が容易に想像できるのである。
 彼が、私生児として苦労して来た背景は一切描かれない。
 だが、彼が自身の私生児のために、全てを投げ打ってベッサンの病院へ向かうシーンや、家族、仕事仲間からの電話に的確に対応する姿が印象的な作品である。

<結論:今更ながらトム・ハーディって、良い役者だなあ、と思った作品である。>

NOBU