「タイトルを原題そのままにすることが却下された理由は？」あと1センチの恋　sarugakuさんの映画レビュー（感想・評価）

どうしていまこのテーマでこの映画がつくられたのか？
幼馴染の美男美女が12年にも及ぶすれ違いの後に、、、
う～ん、「運命の赤い糸」という表現を久しぶりに思い出しました
とはいえ、俳優たちの演技にそつがなくテンポもいい映画です

個人的にお薦めの見どころは、アレックスの最初の奥さんが
アートのようなフレンチ風？ディナーをぶち壊しにするキレっぷり
（男優のキレ演技は多いけど、ホラー級の女優のキレ演技はなかなかない）

他にも、伏線として12年ぶりの運命の出会いがもうひとつあります
子供版ロージーとアレックスも運命を予感させるので全部で三つですか
シーンの一つ一つがていねいに作られていて編集も完璧です
このシナリオを描いた人は脚本の書き方講座の優秀な講師になれます。

たぶん、人はだれでも自分の好きな人に
自分の正直な気持ちを伝えられなかったことはあると思いますが
仮にですが、ロージーかアレックスのどちらかが
あるいは両方が美男美女でなかった場合
もしくは、すれ違いが50年以上も続いて
エピソード的なことが5倍くらいあったとしたら

この作品は名作になっていたような気がしました
映画館に観客がまったく来なかった可能性もありますが
この映画とはまったく関係のないバカな思いつきです