劇場公開日 2015年5月22日

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「ティーンにはオススメだけど、 カップルには微妙かも(笑)」メイズ・ランナー 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ティーンにはオススメだけど、 カップルには微妙かも(笑)

2015年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

劇場予告のみの理解です。

原作は全米No.1のヤング・アダルト小説で、

55カ国NO.1ヒット!

その3部作の「第1章」なら、期待せずにはいられません。

ナルニアにホビットに、こういうのに弱いんです(笑)

3部作の序章って外す確率が高いけど、これは良く出来てました。

3部作の利点ですが、

状況説明やディテールがしっかり描かれています。

脚本がうまいんですね。

ストーリーの疾走感が良いです。

冒頭から何が起こったのかワケがわからない状態。

それは主人公も同じで、観客と一緒に謎解きをしていく。

突然巨大殺人迷路に囲まれた

若者コミューンに放り込まれるんですが、

そこから脱出するのか今までのルールどおり平穏に暮らすのか。

ただのミステリーアクションではなく、

若者達の葛藤が、ドラマの軸になっています。

友情や裏切りや分かれなどの青春群像が深みを与え、

ストーリーは転がっていきます。

特筆すべきは、音響効果が素晴らしい。

ホントにそこにいるような錯覚になります。

観客が一体になって、手に汗握るカンジ。

こういうのはやっぱり、劇場の醍醐味なんだろうな。

難を言えば、

迷路の絶望感や作り込みはすごかったけど、

もう少し探索やトラップに工夫が欲しかったかな。

けどシンプルだったからこそ、

人物のディテールに共感できたのかも。

やはり既視感のあるモンスターは、しょうがないのかな。

少年たちがイケメン揃いで、

さも米国の女子たちは熱狂したんでしょうね。

主人公は新人のようですが、

目がきれいなトーマス・サングスターくんは、

サブでも存在感あります。

すっかり成長したけど「ラブ・アクチュアリー」でも

名演技でしたね。

ナルニア国物語にでてたウィル・ポールターくんも、

凛々しくなってて嬉しかったです。

エンドロールが終わると2作目の予告編が始まるのですが、

なんかそっちの方が面白そうで。

このタイトルから転がしようがないと思ったのですが、

いやいやどうして奥が深そうですね。

宣伝も派手じゃないし、ビッグスターも出てない。

ましてや理屈っぽい大人にはご都合主義が不満かもしれない。

けどティーンやドキドキを求めてる人は、

見逃さない方がいいかもしれない作品です。

若者は友達とワイワイいくと、

同年代のストーリーだから盛り上がりそう。

ただしカップルで観にいくと、

キャストがイケメンだらけなので、

彼氏は微妙かもね(笑)

年間100本を劇場で観るシネオ