劇場公開日 2015年9月12日

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「「降伏」に始まり「降伏」で終わる…」ピクセル 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「降伏」に始まり「降伏」で終わる…

「居場所がない不器用な中年が、ようやく止まり木を見つける」、アダム・サンドラーのお家芸の一本。

それだけで、その路線で十分満足だし。
その層が子供(知らないものを自分の物差しで断ずる前の世代)連れで来て楽しませるような目配せは見事だった。

ただ…
某社の宣伝の下手さ加減をとにかく思い知らされる。
今作はあくまでR40のリアル不遇者向けの映画。
そこに今の日本のゆとり以下世代を巻き込もうとしても。
「ありのまま」が正当化される時代の層を巻き込もうとしても。
それは不満しか出ないでしょうよ、例えばそのタルさに大人の哀しみが滲んでいることを考えようとも思わないから。

ネタも音楽も、職人ワザの80’s回顧。

ただただ履かされた高下駄が、可哀想でならない作品。

と、褒めながらも。
本国でもコケたのは…需要が少ない、ってことんだろうね…

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ