きみはいい子

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劇場公開日:

きみはいい子

解説

「そこのみにて光輝く」でモントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞した呉美保監督が、2013年本屋大賞で第4位にも選ばれた中脇初枝の同名短編小説集を映画化。5つの短編から成る原作から、「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」という3編を1本の映画にした。真面目だがクラスの問題に正面から向き合えない新米教師や、幼い頃に受けた暴力がトラウマになり、自分の子どもを傷つけてしまう母親など、子どもたちやそれに関わる大人たちが抱える現代社会の問題を通して、人が人を愛することの大切さを描き出す。出演は高良健吾、尾野真千子のほか、「そこのみにて光輝く」に続いての呉監督作となる池脇千鶴、高橋和也ら。

2015年製作/121分/G/日本
配給:アークエンタテインメント
劇場公開日:2015年6月27日

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(C)2015 アークエンタテインメント

映画レビュー

3.5親に抱きしめられなかったら、どうやって抱きしめ方を学ぶのか?

2024年4月16日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

虐待やネグレクト、親子の関係に焦点を当てつつ、教師がそういった子たちにどう向き合っていくかも物語に絡んでる。 途中、宿題を出すシーンが印象的だった。 日本ではあまり親に抱きしめられるという経験がない、もしくは減ってくるもののような気がする。 もし親に抱きしめられず、愛をもらえなかった場合、子供はどうやってそれを学ぶのだろう。 タイトルの「いい子」は、きっと子だけではなく、親のことも指してる。 いい子になりなさいと厳しく躾けられ、自分の思い通りのルールから外れたら子を悪い子扱いする。 そういった事を親も、かつて自分の親にされていた。いい子は連鎖する。 抱きしめ方を分からない親は、子を拒絶する。そもそも「いい子な母親」になろうとして、自分の首を絞める。 けど、この作品はそれだけじゃなくて、抱きしめる温もりも連鎖すると描いている。 嫌な終わり方ではなく、救いのある描き方をしていて良かった。 最後のオチが未回収というか、どうなったか想像させるエンドじゃなかったらもうちょっと⭐︎追加してた。

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しらみや

4.5複数のエピソード

2023年11月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

劇場公開時鑑賞。原作未読。 題材なので、役柄で得してるところもあるが、池脇さんが素晴らしい。あのシーン『グッド・ウィル・ハンティング』を連想する。人が人として生きていく上で、欠けてはいけないものがあるのだと思う。私自身には欠けている気がしてならないけれど。 変容していく事なかれ教師パートも、心を強く動かされるシーンがあった。かれは教師になったんだ、と思った。最後はどちらだったとしても。 おばあちゃんと子どもパートは最初はインターミッションと捉えていたが、子役の子は凄まじく上手いし、富田さんが出てきて他のパートと通底するものがあるなと思えた。 3つのエピソードは微かに繋がっている設定らしいが、『そこのみにて光り輝く』を観てからだとまた感慨深い。池脇/高橋コンビが輝いていて安堵した。

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なお

3.0わからない

2023年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

3.0認知症、子どもの虐待、モンスターペアレンツ等の問題が詰め込まれてい...

2023年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

認知症、子どもの虐待、モンスターペアレンツ等の問題が詰め込まれている。 大した理由もなく子どもに手を上げる母親にはイライラしたが、その母親もまた子どもの頃に虐待されていたと。 一つ一つ考えさせられた。 池脇千鶴はこの頃からいい感じのおばちゃんになっていたのだな。 あとエンディングが中途半端だったような気がする。 新人教師は休んだ児童の自宅を訪れてどうしようとしていたのか。

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省二