うまれる ずっと、いっしょ。のレビュー・感想・評価
全3件を表示
ふれあい。
第一弾「うまれる」を観ているので、第二弾も観てみた。
どうやら今作はこれからもシリーズ化されていくらしい。
今回は3組の家族を取り上げている。
血の繋がらない息子との関係に悩む義父を描いたケース。
長年連れ添った妻に先立たれた夫と遺された家族のそれから。
一作目で登場した重度障害を持つ虎大君のその後。
それぞれが実在する家族であり、本人達がそのままに語る。
監督の豪田トモが凄いと思うのは、どの家族を観ても感じる
ことだがとにかく温かい。描く目線・撮る目線・語る目線総てが
本当に家族に対して温かな愛情を抱いているところである。
これは、監督自身がそんな愛情に囲まれているか?あるいは、
そういった状況を味わっているのに裏打ちされているのだろう。
どんな家族にもドラマがあり、それぞれの苦悩は計り知れない。
生死を味わう喜びと悲しみ、繋がりというものをこれでもかと
示す家族の一喜一憂に、あぁうちもこんなだろうか。いつかは
うちもこんな風に時を迎えるんだろうか。分かる場面も、未だ
想像つかない場面も、怖くはあるけど大丈夫だよと認識させる
その目線の角度。撮られている側の家族も安心して素をさらす。
頼もしい意見も情けない場面も包み隠さず描かれているので、
家族の変遷や歴史、想い出の数々に感謝する気持ちが芽生える。
実の息子ではないけれど自分の子供としてずっと愛し続ける。
最愛の妻は失えど、想い出と家族はいつまでも繋がっている。
食べられない喋れないはずの我が子が母親を見て笑っている。
美談でなく、素朴な触れ合いを主とした構成の巧さに感嘆する。
(気負うことなく自然に観られる作品。感謝と繋がりを再確認)
色々な繋がり、幸せのかたち
家族や人との繋がり、幸せのかたちや命について、色々な角度から考えるきっかけを与えてくれました。
かて言って、真面目すぎる感じではなく、泣いたり、笑ったりあっという間の2時間でした。
観る人によって、感じることは違うと思いますが、心に響く素敵な時間になるはずです♡
ことばを集めてみました
一日一日、老いていく
やらないと思ったら人生も終わっちゃう
五感を通して初めて分かることがある
普通って何なの
みんな変わった生き方してんだろうし
血が繋がっているのは大きな問題じゃない
伝えていくことが大事
いつ死んでもいいなんて思っちゃいけない。心配している人がいる。
一人より、趣味仲間がいた方がいい
音楽が感情を高ぶらせる
乗り越えていくよ
忘れたわけじゃない
一緒にいるよ
--
私には今、子供はいないし結婚もしていないのだけど。こんな家族を自分も作っていければなって
自分以外の誰かを大切に思う、
いいなって
視点がもう目の前のことだけだったのだけど、少し角度が上に向いて、
その先まで見たいと思うのは、なんかこう満たされたような気持ちになるんだな
って
伝える、対話が大事だなって、思った映画でした。穏やかな気持ちになる映画です。一見、目立たないのだけど、観てよかった、と思う良作でした。
全3件を表示