「トルコ、カッパドキアの街並みがとても印象的でした。 原題は「冬眠」...」雪の轍　nopasanadaさんの映画レビュー（感想・評価）

トルコ、カッパドキアの街並みがとても印象的でした。

原題は「冬眠」という意味らしいですが、邦題「雪の轍」を見て思ったこと。
人間関係で折り合いが見出せないことを表す際に「平行線」という言い方をします。
ただ、平行線は近づきはしないけど遠ざかりもしません。
つまり、適度にいい間隔を保ち続ける、という一面もあるのではないかなと思ったのです。
主人公アイドゥンとその妻ニハルもそんな感じに受け取りました。
適度な距離感を持って結婚生活を送っていた二人が、
劇中に対立し別居になりかけるも、
最後には元の距離感に戻るという、
そんな物語を平行線を想起する「轍」という言葉で表したのではないかと
思ったのでした。