劇場公開日 2014年9月13日

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「最後がちょっと」海を感じる時 MIDIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0最後がちょっと

2015年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

本は読んでいないが、原作はもっと良い作品なのだと思う。
途中までは、恵美子は自分の体にしか興味のない男の子洋を、それでもいいと言い愛している。最初は一途に思い続ける純愛物語だと思っていた。が、そうではなかった。洋は映画最後に恵美子を愛しく思うようになり、同棲を始めた。が、その途端、恵美子は冷めてしまう。彼女の母親と洋が当初非難していた通り、恵美子はダメな女だった。
最後のシーンは、何かが始まるのでもなく、終わるのでもない。海に呼ばれるかのように家を飛び出し、ひとり海を見つめる恵美子。ただ、なんとなく救いのない感情だけが残る作品。もう一度見たいとは思わない。だが、男と女の性や恋愛感の違いをリアルに繊細に描けてはいるので、いろいろ考えさせられた。星は、このような難しいテーマに挑戦した事に対して。
主人公演じる市川さんの体をはった演技が自然体で終始好印象なのだが、母親役の人の演技が素晴らしく上手いと感じた。

MIDI