劇場公開日 2015年9月12日

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「地が揺れる!胸が揺れる!」カリフォルニア・ダウン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5地が揺れる!胸が揺れる!

2015年12月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

米カリフォルニアを未曾有の巨大地震が襲う…!
70年代、90年代の一時期のブームを彷彿させるディザスター・パニック・ムービー。

ハリウッド地震映画の代表作に1974年のタイトルもスバリの「大地震」があったが、映像技術は格段に進歩。
M7.5の大地震によって、地が揺れ、歪み、高層ビルが次々と薙ぎ倒され…。
これで終わりではなかった。
未だ経験した事の無いM9.5のモンスター級地震、そして二次災害の大津波…。
最新VFXを駆使した大災害シーンは圧巻で、スペクタクルの醍醐味。

娯楽映画としてはそれなりに楽しめ、つまらなくはないけど、見所はそこくらいかな…。
中身はスカスカ。70年代のパニック映画はドラマ的にも群像劇としての面白味があった。
主人公のレスキュー隊員にドウェイン・ジョンソン。彼がレスキュー隊員なんて頼りになる~! …あれ、助けるのは自分の家族だけ…?
娘を助けようとするレスキュー隊員の父を軸に、再生される家族の絆、娘が生死を共にした男との仄かなロマンス…。
要は典型的なハリウッド・ムービー。ツッコミ所、ご都合主義は多々。
それから、日本人…あの震災を身を持って経験した自分を含め被災者にはちょっと複雑。
地震や津波が描かれているからじゃなく、あくまでこれはエンターテイメント映画であり、パニック・シーンもそのスリルはあるが、地震や津波本来の恐ろしさはあまり伝わって来ない。
メッセージ性もほぼ皆無。
もう一度言うが、本作はエンターテイメント。
だから、地震や津波の描写があるからと言って、フィクションにいちいち目くじら立てる方(自分)も困ったもの。

地が揺れる!カリフォルニアが揺れる!
しかし!それ以上に揺れるのが、美女たちのやたらと豊満な胸。
特に、娘役のアレクサンドラ・ダダリオが素晴らしい揺れっぷりを見せる。
絶対このキャスティングは狙ったでしょ!

元妻の現恋人の扱い方が酷すぎて同情。
嗚呼、元“超能力ユニット”のリーダー…。

近大