グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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正直、よく解らなかった…。
結局、何が言いたかったのか、そもそも、何が本質的な原因なのかが、解らず、所々に仕込んでいる笑いのネタがあるものの、ちょっと退屈だった…。
見た目に負けない内容
見た目が可愛らしいため劇場に足を運びました。可愛らしい映画は多くありますが、それと同時に中身が今ひとつといった映画が多い中、グランドブダペストホテルは楽しめました。
現代、60年代、30年代、と三つの時代を描いており、各時代を描く際スクリーンサイズを変えているそうで。細かい所にも工夫されており驚きました。
序盤の少しの時間はまったりしており、少し眠くなりましたが、事件が起こってからは少しハラハラしながら観ていました。少々血なまぐさい場面もありましたが、どこかコミカルに描かれていて楽しく観ることができました。
描かれている時代が時代ですので、暗い部分もありました。序盤の最後の人種差別を意識させる場面は少し悲しく思いました。
最後までしっかり楽しめる映画だと思います。
それにしてもメンドルのお菓子は可愛らしいですね。
プラダが認めた男!
公開前から楽しみにしていた映画です(その割には観るのが遅いf(^_^;)
この監督さんについては何の予備知識もなかったのですが、
偶然『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014』で『カステッロ・カヴァルカンティ』という短編を観て「これは期待できるぞ!」と更に確信を深めました。
(因みにプラダとのコラボ作品だそうで、主人公のレーサーの背中にはプラダのロゴが入っております。)
本作は、とにかく全編通して映像が綺麗で……
まずホテルの外観からして『淡いピンク色と白とブルー』の外国のケーキの様な配色で
中に入れば赤を基調とした内装に
紫の制服で働くホテルマン。
文章にすると毒々しく感じるかもしれませんが(宣材写真も目がチカチカする~よォ(*_*;と感じるかもしれませんが)これが動画で観るとスッゴクいいんです。
まあ、『グラブタH』シリーズでジグソーパズルが出たら、買いますね私は!!( ̄▽ ̄)=3
あとホテルを模した様な『ウェルカム・スイーツ?』これも、「どっかでコラボで食べられへんの?!」って感じです。
主役のグスタヴ氏は
タラシといえばタラシなのですが、割りと憎めない人。
多分「女に恥をかかさないタイプ」だからでしょう。
外国の一流ホテルのホテルマンはお客様の荷造りのお手伝いまでするとか(衣類を旅行鞄にコンパクトに詰め込んだり)
そこまでお客様の生活に踏み込むホテルマン、「恋も生まれ易いでしょう?」と思いきや、
相手は「使用人には下着はおろか裸を見られても平気!」な特権階級のご婦人方なのですから、やっぱしグスタヴ氏は凄腕だじぇ!です。
私も死ぬ間際はグスタヴ氏の様な殿方にゆる~く騙されつつ息を引き取りたいものです。
どこかで・・・
どこかで観たことある。
これが、正直な感想。
ユーモアの取り方、映像美、あぁこの映画で・・・みたいな。
高評価の方が多いけど、シュールに見過ぎが(笑)?
寝てしまったのは、たしかに自分だけであったような。。。
ロビーボーイ・ゼロとの絆に感動
この作品を観てまず思ったのが、この世界観大好き!!建物、町並み、配色、映し方すべてが素敵でした。なんといっても建造物としてのグランドブダペストホテルは見応えあり!そしてグスタフとゼロのステキな絆(。-_-。) ゼロが可愛すぎるよ〜〜詳しくは言いませんが本当に可愛いです。ミドコロです!!
世界観がいい!
ホテルの内装や、ホテルまでのケーブルカーなどがとても可愛くて美しかった!そのギャップで、殺人事件がすごく残酷に思えました。一回目は映画の世界観などに目が奪われて、二回目でようやく話の全体像がみえそう!
マトリューシカ!
印象は「贅を尽くした小粋な作品」
冒頭、少女が本を読み、著者の老人の語りから若き頃の著者が泊まったホテルのオーナーから回想を聞く段取りで、ドラマの構造がマトリューシカ(入れ子人形)になっている。しかも全編のカット枠とカット長のほとんどが同じ比で撮られている。この徹底さが最後に重要なものとしてわかる。
回想はスタンダードサイズになっておりサイレントの想わせる様な見せ方になっている。
グスタフが前半でラジオを聞きながら食事をする場面、ゼロの通行を阻む軍人に怒る列車の場面、そして後半のゼロが難民である事を知り謝罪する場面からグスタフがゼロと同じ境遇であるのが察せられる。
それを踏まえるとグスタフにとってホテルはひとつの“世界”だったのがじんわりとわかる。そしてそれはもう存在しない“過ぎさった世界”である事も。
作り手が映画をマトリューシカにしたのはこの寓話を普遍性のあるものとして語りたかったからだろう。
是非映画館で
良い意味で現実味が全くなくて、品の良いおとぎ話を見てるような気分になりました。色使いや衣装、脚本が素晴らしいですよね。ただ特にストーリー的な盛り上がりも(多分わざと)なくてそこまで印象深い作品にはならなかったです。でも映画館っていう隔離された箱の中でこういう浮世離れした作品に浸れたのは良かったです。気になってる方は是非映画館で!
「現在」は必要だったのか
シアターのランキングで人気が上がってたので、出演者・内容などの前情報を仕入れないまま見に行ってきました。
部分部分を掻い摘めば、楽しめたところはそれなりにあったわけですが、全体の構成が中途半端と言わざるを得ないです。
昔話の内容が主軸だったわけですが、「現在」と過去の切り替えタイミングが吟味しきれていない、そんな印象を抱きました。
聞いてる側の人の反応を挟み込んだり、捕捉の必要があるだとか言及したりといった些細なところで「現在」に戻ってくる一方で、語り手の心の動きがありそうな場面で戻ってくることがない。語り手・聞き手がそれぞれ、その時々に何を思っているかの描写がほとんど無く、「現在」がただの添え物に過ぎなくなっている。
導入部をこのように構成する必要性があったのか、これなら単純に過去から時系列で進める方が、映画を見ている側も現在進行形で主人公と一緒に物語を突き進んでいく形になって、より良かったのではないか(昔話、すなわち既に終わっている出来事なので、未知への突進という見方をし難い)。そうしたところで作品全体としてはもっと洗練させる余地があったのではないかと、個人的に思います。
ムダを省き遊びを楽しむ
ミステリー作品になるための説明を大胆に省略し、できたスペースには、沢山の遊び心が詰め込まれています。
かっちりして有能な上司よりも、くたっとしてダメなオジサンのほうに親近感がわく方に向いている映画だと思います。
とても楽しい!
とてもキュート
ファンタジーのような物語にコメディのスパイスをたっぷりと。
いちおう、まじめにミステリー仕立てに仕上げておりますって、かしこまりながらも、とってもキュートな映画だった。
日本では、こんな洒落た映画はつくれないだろうなあ。
最後に、オーナーの気持ちに触れ、少しの涙。
ただただ、楽しめます。
雑
次から次へ、え、こんな人も!と、豪華キャスティング。
ホテルを象徴するピンクメインのビジュアル、色彩感覚は絵になる。
でも、それだけかな…。
コメディにしてもサスペンスにしてもヒューマンドラマにしても、全てが中途半端。
この監督の作品の中で、一番心に残らなそうな一作。
シンメトリーがお好き
ティルダの老けメイクマダムが可愛かった!あと、若き日のゼロの、手書き一本線のヒゲも笑った。
傾斜の、きっつい登山電車とかお菓子屋さんとか、シンメトリーな背景にうっとりしてたら、肝心のストーリーにちょっと置いていかれて焦りました。
アガサが部屋で荷造りしてたときに足音してたよね。あれは殺し屋みたいな探偵がくる!ってことでよいのよね。血塗れの電報持ってたし。んでバスケットから少女の首がでてきたから、あわわ殺されちゃったよ、ゼロなくねっておもってたんですが、
あれ?死んだはずのアガサが林檎と少年の絵を回収しにブタペストホテルにきてるじゃん?さっきの生首はなによ?殺し屋みたいな探偵がもってた血塗れの電報はなによ?というところで理解できずに、そこだけ消化不良になってしまいました。
レンタルでもっかい見直してすっきりしたいな。
総じて、おしゃれでかわいい映像と、軽いブラックユーモアの連発で楽しく観られました。
過ぎし日の彩り。
何ともユニークでファンタジーめいた世界観は相変わらず健在。
総てに渡りその色遣いやデザインが細部の細部まで凝っている。
この監督のファンなら映像を眺めているだけでも楽しいだろうが、
物語は過去へのオマージュ、愛惜そのものだな、と私は感じた。
豪華なキャスト陣(え、こんな役で?というお得意の常連たち)に
完璧なロケ地、セット、衣装、小道具、もう絵本を捲っているようだ。
物語は、年代ごとにスクリーンサイズを変えてしまう凝りよう。
主軸になる1930年代、夢のようなおもてなしを誇るホテルで起きた
殺人事件。絵画を巡って犯人扱いされた伝説のコンシェルジュと、
彼を慕うベルボーイのヨーロッパ中を駆け巡る逃避行。
彼らを助けるコンシェルジュ仲間や、ベルボーイの婚約者の力を
借りて、二人は事件の謎を解明すべく奔走するのだったが…
オモチャ箱かお菓子箱をひっくり返したような色彩と、
ミニチュア世界で、せせこましく繰り広げられていく人間模様。
ブラックなユーモアも健在で、決して大笑いはできない。そして
後半はファシストによる弾圧が描かれ、歴史的背景が否応なしに
眼前に迫ってくる。なのに、ピンク色なのだ。ピンク。ピンク。
目奥に残るのは、鮮やかなピンクの色彩と栄華を誇った時代。
凄惨な場面ですらユニークに魅せてしまう銃撃戦の場面なども、
確かに楽しくはあるのだが、却ってその裏が強調されてるように
感じてしまう私のような性分はこういう作品に向いてないのか?
いちいち考えてしまうのだ、これって、つまり…なんて風に(汗)
しかし、そんなテーマがあってこその郷愁に満ちた愛らしい作品。
過去を振り返り、辛い時代までも砂糖で塗したように表現できる
ことこそが世界中から愛される「完璧なおもてなし」になるんだろう。
サスペンスだったはずなのに?ミステリー仕立てのはずなのに?
肝心のストーリーはどこへいったの?^^;
愉快なコサックダンスで幕を閉じるこの演出こそ、ブレない監督の
真骨頂を記しているような感じがした。この路線で作り続けてね~。
(いや~多過ぎてキャストが挙げられない…やっぱりデフォーか^^;)
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