劇場公開日 2013年12月14日

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「ウィルスより恐ろしい人のえげつなさ」FLU 運命の36時間 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ウィルスより恐ろしい人のえげつなさ

2016年9月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

高い感染力と致死力を持ったウィルスが韓国全土で猛威を奮う…。
邦画でも何年か前に「感染列島」ってのがあり、なかなか面白かったけど、やっぱり韓国ムービーはディープさが違う。
勿論、感傷的な場面も幾つかある。クライマックスなんてベタ過ぎて好き嫌い分かれそう。が、
街は荒れ、あちこちで炎が上がり、人々は暴徒と化す…。
邦画は「アイアムアヒーロー」でやっとこのレベルに達した。
感染者は焼却。クレーンで運び、積み上げられた大量の死体の山…。
感染しても感染しなくとも、ウィルスは人のえげつなさを発症させる。

この手のウィルス・パニック映画は単なるSF事…と割り切れない。
これまでの比ではない未知のウィルスが本当に現れても決して不思議じゃない恐ろしさがある。
人類全滅の時がもし来るとすれば、それは殺人ウィルスによってと思う事もしばしばある。
本作はあくまでフィクション。阿鼻叫喚の地獄絵図も。
でも、結末だけはノンフィクションであってほしい。

アメリカによる人命を厭わない作戦。
本作といい「シン・ゴジラ」といい、アメリカは傲慢な国として描かれるね~。

近大