空蝉の森のレビュー・感想・評価

3ヵ月前に失踪した女性が警察に保護されて帰宅したが、旦那が自分の妻ではないと言い出して巻き起こる話。

雨の降る森の中穴を堀り、死体を遺棄をしている何者かというプロローグから、場面が変わり夜明け前、裸足で俯き歩く女が警察に保護されと展開し始まって行く。

失踪してから保護されるまでの記憶はなく何を聞かれても｢わからない｣。
外観はどうみても失踪した妻だし、夫婦2人しか知らないことを良く知っているけれど、旦那は｢お前は誰だっ!!?｣を連発し、妻は｢結子だよ｣と返し続ける。

妻が嘘をいっているのか、旦那が混乱しているのか、とリードするけれど、旦那が騒げば騒ぐ程、観ている側はプロローグは旦那が…と想像することになり、かといってどうみてもホラーじゃないし???

元々素行の悪い旦那の浮気に暴力や相続問題をみせつつ、家に設置されたカメラや昔の映像をみる妻、等をみせられて行くけれど、あるところで唐突に!!!
そりゃあ飛び道具過ぎてわからんわw

とはいえ、そこからの流れも重いし悲しいしドロドロの連発で、寧ろそこからの方が引き込まれる。

ただ、結局のところ悲しさばかりが際立って、積み上げて積み上げて積み上げて置き去り。という不完全燃焼のものが多かった。

因みに、鬱屈とした空気を醸し出す為か、終始色調を弄った上に暗めの映像でちょっと見難かったけど、エンドロール後鮮明に…これだけの為!?