劇場公開日 2014年2月22日

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「ヒットガールは普通の女の子に戻ります?」キック・アス ジャスティス・フォーエバー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヒットガールは普通の女の子に戻ります?

2014年7月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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キックアス、ヒットガール、レッドミスト…。
口コミで人気が広がった快作アクションの続編。

前作は、下手すりゃ超お馬鹿映画になりかねない設定を、アクション、コメディ、マニアックテイストで、実に面白い作品だった。
とりわけ各キャラがユニークで、ヒットガールを演じたクロエ・グレース・モレッツがブレイクした事は今更言うまでもない。

続編となると、バージョンアップが世の常。
規模もちょいとスケールアップ。
前作でも年齢制限がかかっていたアクションは、さらに過激に。
笑いの要素より暴力描写の比重の方が大きくなり、これは好みが分かれる所。

一番過激になったのは、正義の行動かな。
いくら悪漢を懲らしめる正義の自警団とは言え、やってる事はそこら辺の無差別暴行魔と変わらない。
チーム名“ジャスティス・フォーエバー(正義よ永遠なれ)”は皮肉たっぷり、対する極悪軍団の出現は暴走する正義の副作用。

キャラの濃さは相変わらず。
レッドミスト改めマザーファッカーは、一応極悪軍団のボスなのに、アホ丸出し(笑) コスチュームが母親のボンテージ衣装って…(笑)
極悪軍団のメンバー、マザーロシアは強過ぎでしょう!(笑)

“ジャスティス・フォーエバー”はへなちょこだらけ。
リーダーは元マフィアのストライプス大佐。演じるジム・キャリーはゲスト出演な感じ。残念ながら前作のニコラス・ケイジのような好助演は出来なかった。

再確認だが、本作の主人公は無論、キックアスである。
だけど、製作陣も分かっているのだろう、どうしてもヒットガールが目立っちゃう。
今回彼女は普通の女の子になろうとする。
イケメンユニットのPVを見てドキドキしたり、お洒落な服を着たり。
だけどやっぱり、根は正義のヒーロー。ダンス披露では得意のアクションの振りを活かし、世に蔓延る悪者を見ると血が騒ぐ。
また、自分をコケにしたイケてる女子グループに、“やられたらやり返す”!
もう、クロエにヒットガールに、萌え〜(笑)
今回も、魅力もアクションも、切れ味抜群に魅せてくれる。

前作が好編だった分、ちょっと過激になってしまった本作は少し採点低め(前作は4点)。
でも充分楽しめるし、また続きも期待出来る。

近大