劇場公開日 2014年5月24日

「懐かしく温かい」青天の霹靂 玉川上水の亀さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5懐かしく温かい

2014年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

劇団ひとりによる原作、脚本、監督、出演と四役務めた本作品は、昭和版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と言えるかもしれない。
だから昭和世代である私にとって、この映画は懐かしく、そして描かれた親子のドラマに温もりを感じる。
母に捨てられ、父とは絶縁状態である39歳の売れないマジシャン・轟晴夫に、ある日警察から父の訃報が届く。
妻子も無く、父が死んだことで天涯孤独となり、マジシャンとして今後目が出るとも思えないどん詰まりの彼は生きる意味を見失ってしまう。
そんな絶望の淵にいる彼に青い空から雷が落ちる。
そして気がつけば、そこは40年前の浅草。
タイムスリップした彼は、偶然にも若き父と母に出会う。
ひょうんな事から当時マジシャンだった父とコンビを組まされ、浅草の演芸ホールに出る羽目になる。
若き父と母と接していくうちに、彼は自分の知らなかった両親の姿や思いに触れていく。
そして次第に明らかになる自分自身の出生の秘密。
果たして時を越えて出会った親子はどのような結末を迎えるのか?
映画の中で披露された見事なマジック同様、監督デビュー作とは思えない劇団ひとりの演出や絵作りが冴える。
笑いも一杯の作品だが、終盤に向かうにつれ、胸を熱くするドラマが待っています。
マジックによって紙のバラが本物になった時、あなたの心にも一輪の花が咲くかもしれません。

玉川上水の亀