ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のレビュー・感想・評価
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英国パブ文化的黙示録
人生の最高潮だった高校時代を忘れられないゲイリー・キングは、最も輝かしい栄光の日のはしご酒を再現するため、高校時代の親友4人を集めてホームタウンに舞い戻り12軒のパブ巡りを敢行する。ところが、町の人々の身にとんでもないことが起こっていて、ゲイリーと仲間たちはアーサー王と円卓の騎士よろしく危機に立ち向かう。
エドガー・ライト監督×サイモン・ペッグ×ニック・フロストの「コルネット3部作」の最終章となるSFアクションコメディ。過去2作と同様「少数VS多数の戦い」の構図となっている。ジョン・ウィンダムの「呪われた村」などに代表されるボディインベージョンものに、イギリス伝統のパブ文化を掛け合わせたのが彼ららしい。
40代に突入した彼らが辛辣になってしまったのはちょっと残念だけど、おきまりの柵越えのギャグや、トリロジーにゆかりのある人たちのカメオ出演は、ファンとしてはやはりうれしい。
CGの進化と監督の編集センスに磨きがかかっていることを感じさせる男子トイレでの団体戦は必見。ドアーズの「Alamaba Song!(Whisky Bar)」にあわせて6軒目に向かう場面は、歌詞の内容も振り付けも楽しい。
B級映画最高🍿🎬📽
映画に2時間もいらないんです🎥
この映画を観れば分かる、B級映画でも「面白い」って言える作品でした!
「映画大好きポンポさん🍿」でも言っていたように、
① 映画は2時間もいらない
②主役を上手く撮れれば良い
③コンセプトを伝える
この3つがしっかりしてれば面白い映画が撮れるってことを証明してくれた作品👏✨️
意気込んで観るような映画ではなく、流し観でゆっくり観るのがおすすめです。
評価低い人は期待しすぎたのかな?
ラストは意味分からん感じで終わったけど、監督の個性が出たんじゃないかと思う。嫌いな人は多そうやけど、B級っぽさが出てて笑えた🤣
心地いい軽さ
うーむ、可もなく不可もなく。
痛々しいまでにはしゃぐ主人公の背景に
何かあるかといえばそんなに深くもなく。
ただ心残りにケジメをつけるって感覚は共感できる。
昔からそうだったからって、今後もその通りとは限らないし
変わってしまったように見えても、本質的には変わりないっていう。
あくまでさらっと笑って面白かったって、
そういう軽さみたいなものはこの作品の美点だと思う。
【”過去を振り返らずに、未来を見よう!”エドガー・ライト監督の奇想天外過ぎる、ノンストップSF酔っ払いおバカムービー。現代でも活躍する英国映画スター大集合作品である。】
ー エドガー・ライト監督の才気煥発のノンストップSF酔っ払いムービー。この設定を良く考えたなあ・・、と感心しきりである。-
■学生時代に、パブ12件梯子計画を実行するも断念したゲーリー達、5人。
ゲイリー(サイモン・ペッグ)はその20年後、アル中になってしまい、断酒会に参加する日々。
が、突然パブ12件梯子計画を実行する!と昔の悪友を集める。
[学生時代の悪友達・・で、今は皆立派な社会人、一応・・。]
・ピート(エディ・マーサン)
・アンディ(ニック・フロスト)
・スティーヴン(パディ・コンシダイン)
・オリヴァー(マーティン・フリーマン)
& 皆の憧れだった(特に、オリヴァー)サムにロザムンド・パイクが扮する。
- 今でも、英国映画を牽引する俳優大集合である。-
◆感想 <Caution! 内容に触れています>
・最初は、おバカな酔っ払い映画かと思って観ていたら、話はドンドンSFチックになって行く。
・故郷は、いつの間にか”ネットワーク”と呼ばれる青い血のエイリアンに人間の郷愁の心や様々な人類を進化させてきた装置(スマホなどは、描かれていないが・・)に操られ、乗っ取られており、それに気づいたゲーリー達がしっちゃかめっちゃか状態の中、エイリアンと戦う。
・クライマックスも面白くって、ゲイリー達が余りにもおバカなのだが、”過去になんか、未練は無いよ!”と言い放ち、エイリアンは呆れて去って行く・・。というトンでもムービーなのである。
<エイリアン達と戦いながら、パブ12件梯子しようとするゲイリーの酔っぱらい根性や、過去に未練タップリだったゲイリーの生きる姿勢が、少しづつ変容していく過程が面白い。
エイリアン達が去った後も、総て元通りになった訳ではない所も、何だかオカシイ。
エドガー・ライト監督作品は「ベイビー・ドライバー」でぶっ飛び、制作後、署名運動により公開された「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」で笑い、近作「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」で、再びセンスの良さに驚いたが、今作も又、エドガー・ライト監督の才気が溢れる作品である。>
■ロザムンド・パイクって老化しないなあ、エイリアンかなあ・・。今と全然変わらないじゃない!
イカした仲間?
ぶったまげの楽しい映画でした
2つ気がついたのですが他にもたくさんありそうです
いろんな映画へのオマージュがね
にしてもぶっ飛んだ映画だな〜
タランティーノの『フロム・ダスク・ティル・ドーン』くらいに
それにしてもこの5人は酒が弱いんじゃないだろうか
一晩でビール12杯だったらあっさりと達成してしまいそうだけど、あのコップだとレギュラー缶サイズだからだいたい4リッター
何とかなるっしょ、って飲み過ぎですか私
毎日じゃないですよ、たまーにですよ
今なんてお店に行けないから家飲みですよ、映画見ながらね
至福の時を過ごしてます、だからね このレビューもいつも何言ってんだかだんだん訳わかんなくなるんですよね
でもね、この映画好きだな〜
普段ね、脇役やる人も大好きなんですよ、知ってます?
アーネスト・ボーグナインとかリー・マーヴィンや谷よしのさんとかね、もうその人がいないとダメなんですよ〜
あっ、いかんいかん
それでは皆さんさようなら
でわでわ
途中から、意味わかりません😣
高校卒業記念でやった12軒はしご酒。
当時あと3軒というところで失敗。
20年後、リーダー格だったゲイリー・キングに同級生達が呼び出され
リベンジとばかりに12軒はしご酒を決行する。
途中からB級SFおバカ化し、意味不明・・・(゚Д゚)
ハングオーバーみたいな、 イェーイ!お酒!フゥー!みたいな感じかと...
ハングオーバーみたいな、
イェーイ!お酒!フゥー!みたいな感じかと思ってたら
あまりに新しいジャンル過ぎてビビった
SFにヒューマンドラマっぽいところもあるし
コメディだしオチとかなんなん!?笑
色んな映画見てると何となく流れやオチは途中で分かったりするけど、そう来る!?って驚いた
斬新〜
SFが入って来るまで前半が長いな〜と感じたから
私的な星はこれぐらいだけど、
斬新さはだいぶ高い
全てにおいて微妙
うーん、私は微妙だったかな。
すごいおもしろいですよ!笑いました!
って聞いて借りたので
期待値が上がりすぎてた
ってのもあるかもしんないし
じゃあ一度も笑わなかったの?って言われれば
ところどころ笑ったし、
でも記憶にないしなって感じ。
くだらなすぎて、
こういう映画が好きなひとは好きだと思う!
私もビール12軒はしごしてくれるような
友達ほしいし
そんな友情熱いし羨ましいなって思った。
感想としては本当にそれぐらい、、
寝ちゃった
ぶっ飛んでたなあ。それは認める。
ドタバタ喜劇としては、派手だし、ノリもあったし、SFテイストで壮大だし、文句のつけようがない。
今日の俺は、だいぶウトウトしちゃったけれど、こういう映画のノリじゃなかったんだと思う。
「ショーンオブザデッド」の監督か。わかるわあ。
さらにグレードアップされた感じだ。
ビールが大好き、パブのハシゴが大好きな英国人が、それを礼賛した映画、ってまとめちゃったら怒られちゃうかな。
ちょっと雑かな
監督エドガーライト、主演サイモンペッグ、ニックフロストといえば、
「宇宙人ポール」がかなり良かったので、
この3人組作品には期待値が高い。その期待値の割には物足りなかった。
高校時代の再現をする、しかも12軒ハシゴ酒なんてかなり無理な話。
動機も不可解で大した淀みなく仲間も同調し、
ハシゴ酒中に発覚する一大事も突然すぎて飲み込み辛い。
次第に(参加してるのに)反目していた仲間も打ち解け、
一大事の理由も説明されていくけど、取って付けたオチで、
最後街が大爆発する理由もよく分からん。
冒頭はゲイリーが昔話を語り始めて、
ラストはアンディーが後日談を語る、という対の形は良い。
結論は人間とアレが共存するのとか、アンチ人種差別なんだろうか、
もっと言えばアンチITなのだろうが、伝わりにくいかな。
映画の時間は短いけど、もう少し時間かけて丁寧に作った方が、
面白さも増したのではないかと思います。
演者は良かったです。
「ホビット」のビルボも仲間として出てます。
Edgar Wright
エドガー・ライトは現代映画の一角をなす天才映画監督だと思う。
最近は”ベイビー・ドライバー”で一躍有名になったが、笑いをとことん追求しながら、映像にこだわりを強くみせる映画界の鬼才です。スピード感と細かいカメラワークが特徴。
フレーミング
エドガーライトのコメディを語る上で外せないのが、彼のフレーミング。シットコムなどのコメディTVシリーズでは、セリフや行動などで笑いを取るのが基本ですが、彼の作品には、それに加えて、フレーミングで笑いと衝撃を誘う映画として価値のある要素がある。
まずはキャラクターのフレーミング。キャラクターがフレームの中に入る方法と出る方法が特有で面白い。普通のドラマ映画ならありえないような画角で入ってくる。それにカメラワークを加えることで、とても癖のすごいフレーミングが出来上がります。ウェス・アンダーソンにも通じるような、コミックのような世界観が最高。
次にインサート。この作品でも、ビールの注ぎ口のインサートがなんども入りますが、そこのインサート撮りますかね?っていうフレーミングなんです笑。それが我々にはとても新鮮で、テンションが爆上げする。
カラー
意外とエドガーライトが注意深くやっているのがカラー。先ほどのフレーミングのように前面に押し出したような独特のものではないが、サブコンシャス的にコメディーに潜む映画の本質をカラーとしてスクリーンの中に隠している。今作でもビールの黄色と、ロポットたちの青、最後の赤はとても美しい。色味の薄いところにカラーを入れることで、その色がポップアップし、我々の目はそこに向く。さらにはその色、形からトーンを感じ取る。
音楽
数多くのミュージックビデオを作ってきた、エドガーライトならではの才能とこだわり。ベイビー・ドライバーではそのこだわりを120%に使っていたのだが、もちろんこの作品でも、音楽とのシンクロはとても心地いい。プロダクションの段階でここまで気を使っているのは想像を絶する労力とアイデアだろう。そこに、ポール・マクリスのリズミカルな編集。コメディとして最高レベルのリズム感を作り上げている。
脚本を書き、ここまで精密に監督し作り上げられた作品は、現代映画の象徴とも言っていいでしょう。こういう作品は観るのはとても簡単で、ストレス発散要素満載ですが、作るにはまさに職人のような、経験から生まれる工夫と、時間を惜しまない精密な計画があってのことだろう。
なぜかわからないが、エドガーライト目悪そう。んでビデオゲーム強そう。
生涯No1映画
なにも観たいものが無い時にこの映画を観るってぐらい好きな作品。
ダメ男が復活するコメディはよくあるけれど、この映画はその類のとはちと違う。誰が観ても分かるけど、根底にあるのは「ボディ・スナッチャー」と「ゾンビ」そして「ファイト・クラブ」。これらの映画では、既成社会という繭の中で何も考えずにどっぷりと適用できている多数派の人たち(a.k.a リア充)の象徴が、ゾンビでありサヤ人間。だからこそ、社会でクズ呼ばわりされていたり、マイノリティ属している人は、ホラー映画に共感する。
週末やることねーからアテもなくショッピングモールや映画館(笑)でぶらぶらデートしてんだろ?お前ら全員ゾンビみてーなもんじゃねーか!ゾンビならぶっ殺しても良いよね?という理由でゾンビ映画は作られている。
この映画は、この精神をキチンと継承しているから、
だからこそ、主演のサイモン・ペッグは人間のクズ(アルコール依存症)で、その相棒のニック・フロストは社会の中で生きることに疲れてしまった男、という設定。
だからこそ、この映画に出てくるゾンビはブランク(空っぽ)という名前。
ニック・フロストが「I fucking hate this town!」と叫ぶシーンは明らかに人間社会に向けて言われているよね笑。
劇中冒険を経るうちに、この2人は活き活きとした自分を取り戻していく。
だからこそ、12軒目の「世界の終わり(パブ)」における2人の喧嘩シーンだけはシリアスに描かれていて、本当に泣ける。俺にはこれしかねーんだ!ってとこで号泣します。
ラストシーンは、現代社会でもてはやされている、インテリやテクノロジーや利便性に対して、「Fuck off!」と吐き捨てて終わる。
宇宙人との親玉との対決で、口喧嘩で勝利する笑。
あと、この映画にはファイト・クラブエッセンスも含まれている。表面的にはコメディで、みんな気づかないだろう。誰にも気づかれないように社会批評をする。これ凄いことだよ。
所々に出てくる「スタバ」批判。大麻ハウスでブランクであるかどうかを見分ける際に、主人公達は互いに身体の傷を見せ合う。傷があることこそ人間である証だ!というシーン。ラストでブランクの親玉が「俺たちの世界ではみんなが勝者だ」という、あたかもブランド広告に使われていそうな文句で、主人公達を誘うところ。それに対して、「Fuck off!」と吐き捨て、拒否。「地球をスタバ化すんじゃねぇ!」ってセリフまである始末。最後は、大爆発により文明が吹っ飛んで、良い世界が来ました🎶というオチ。(しかし、多くの観客はこれらの社会批評性には気づかない。だってコメディ映画だもん。だから凄い。)
これどう観てもファイト・クラブや。はファイト・クラブのタイラー・ダーデン大先生の教えではないか。。。
社会に適応できない人にとっては、まじで結構泣ける映画ですよ。僕みたいなね・・・。
今のところ生涯ベスト1です。
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