劇場公開日 2013年7月20日

「原作読者は見ない方がいい」不安の種 麦茶さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0原作読者は見ない方がいい

2013年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

寝られる

原作はもともとオムニバス形式なのに、
映画では特定の何名かの人物が複数のネタを
特定地域内、短期間で一気に経験する話になっている。
その為か、地域とそれぞれのキャラクターに意味ができすぎて
本来原作が持っている「あなたも出会うかも・・・」といった恐怖感は
微塵も感じられない作りになっている。
本当なら★0をつけたいくらい。。。

無理矢理作られたストーリーは原作ネタを知らなくても
容易にオチが想像できる何とも悲しい出来。
各シーンでも恐怖の間をとろうとしているのだろうが、
息を飲むというより、カウントダウンができそうな感じで
全くうまくいっていなく、全体的に間延びした印象。
「本編尺を間違えて、素材が足りなかったのかな」と
思うほどメリハリがない作品でした。

印象的に見せたいであろうカットでも
だらだらと長尺で見せるため、役者が動くの我慢して
必死に表情と動きを作っているのがわかってしまいかわいそうになってくる。
あんな使い方するなら止めた映像を使うとか、方法考えろよと思ってしまった。

人間役の役者はまぁ悪くないと思うが、
幽霊?妖怪?のビジュアルの出来はあまり良くなく、
公式サイト等のメインビジュアルでわかる通り「残念」の一言に尽きる。
演技に至っては学芸会を見てるような気持ちになる上、
彼らにも変にストーリーをつけたため全く怖くなくなり、
しばらくは原作を読み返しても失笑してしまうかもしれない。

予備知識が全くない人はどう思うかわからないですが、
原作読者には絶対にお勧めしない作品です。
どうしても見たいのであれば、
「原作登場キャラクターを使った別作品」と思ってご覧ください。

麦茶