SHORT PEACE

劇場公開日:

SHORT PEACE

解説

「AKIRA」「スチームボーイ」の大友克洋監督を筆頭に、森田修平、安藤裕章、カトキハジメの4人の監督が、それぞれ「日本」をテーマに手がけた4つの短編と、森本晃司によるオープニングアニメーションで構成されるオムニバス。望まぬ縁談を持ちかけられた江戸の町娘・お若は、思いを寄せる火消しの松吉と結ばれないことを嘆いてある行動をとるが、それが恐ろしい事態を引き起こしてしまう(「火要鎮」)。18世紀、深い山中で道に迷った男は、雨宿りに入った祠で、捨てられた傘や着物、道具などの怨念から生まれた物の怪に遭遇。男は傘や着物を修繕し、怨念を鎮める(「九十九」)。戦国時代末期、東北地方の山中に恐ろしい鬼が出現し、近くの村の娘たちをさらっていく。最後に残された村の娘カオは、人の言葉を理解する白い熊のガンボに鬼を退治してくれと救いを求める(「GAMBO」)。近未来の廃墟と化した東京の町に、武装した5人の小隊がある任務を帯びてやってくる。しかし、無人兵器と遭遇したことから戦闘状態に突入し、小隊の運命は狂い始める(「武器よさらば」)。

2013年製作/68分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2013年7月20日

スタッフ・キャスト

監督
オープニングアニメーション
森本晃司
「火要鎮」 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト
小原秀一
「火要鎮」 音楽
久保田麻琴
「火要鎮」 作画監督
外丸達也
「火要鎮」 エフェクト作画監督
橋本敬史
「火要鎮」 演出
安藤裕章
「火要鎮」 美術
谷口淳一
本間禎章
「火要鎮」 CGI監督
篠田周二
「火要鎮」 画面設計
山浦晶代
「九十九」 ストーリー原案・コンセプトデザイン
岸啓介
「九十九」 キャラクターデザイン
桟敷大祐
「九十九」 CGI監督
坂本隆輔
「九十九」 美術
中村豪希
「九十九」 作画
堀内博之
「九十九」 音楽
北里玲二
「GAMBO」 原案・脚本・クリエイティブディレクター
石井克人
「GAMBO」 キャラクターデザイン原案
貞本義行
「GAMBO」 脚本
山本健介
「GAMBO」 キャラクターデザイン・作画監督
芳垣祐介
「GAMBO」 美術監督
本間禎章
「GAMBO」 CGI監督
小久保将志
「GAMBO」 CGアニメーションチーフ
坂本隆輔
「GAMBO」 色彩設計・色指定
久保木裕一
「GAMBO」 コンポジットチーフ
佐藤広大
「GAMBO」 音楽
七瀬光
「武器よさらば」 原作
大友克洋
「武器よさらば」 キャラクターデザイン
田中達之
「武器よさらば」 メカニカルデザイン
カトキハジメ
山根公利
「武器よさらば」 CGI監督
若間真
「武器よさらば」 作画監督
堀内博之
「武器よさらば」 美術監督
小倉宏昌
「武器よさらば」 演出
森田修平
「武器よさらば」 色彩設計
山浦晶代
「武器よさらば」 撮影監督
田沢二郎
「武器よさらば」 編集
瀬山武司
「武器よさらば」 音楽
石川智久
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受賞歴

第86回 アカデミー賞(2014年)

ノミネート

短編アニメーション賞  
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(C)SHORT PEACE COMMITTEE (C)KATSUHIRO OTOMO/MASH・ROOM/SHORT PEACE COMMITTEE

映画レビュー

5.0劇場公開時(2013年7月24日:福岡中洲太陽映画劇場)以来の再見

2023年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

返す返すも日本アニメの分岐点。湯浅政明が宮崎駿が高畑勲が今敏が・・・そして庵野秀明が・・最高のパフォーマンスでひしめき合う中でのこの仕上り。他の評者が何故こんなに評価が低いのか理解できない。注目すべきは他のジャパン仕様の作品群は確かに多くの日本のアニメタレントによって深化が続いているが、🎦武器よさらばのアニメスキルはマジ凄い。勿論光学表現でのCGIの原点は元を正せば大友の光残像と金田伊功の「金田エフェクト」「金田光り」などの表現革命から起こっているもので、その部分よりも何よりも手描きのメカを大友風の均質の線を残しながらその輪郭線で彩られたキャラやメカをPOV手法でカット割りするテクには痺れるとしか言いようが無い。この手法は恐らく誰にも継承されておらず、アプローチは違えども井上雄彦が敢えて言えば近いともいえるものの、この漫画家出身の二大天才によるアニメは限りなく近いものに見えて全く異質である。それ故に日本のアニメと漫画はやはり世界のどの水準で見てもとんでもなくすごいのである。

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mark108hello

1.5習作?

2021年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

アカデミー賞にノミネート?文化庁の賞? 日本のアニメは衰退しているのか?
習作をそのまま世に出しちゃった、みたいな。

オープニングで鑑賞をやめようかと思ったが、話題になった江戸の大火を見たくて続行。

『九十九』
ジブリアニメのよう。『千と千尋の~』や『もののけ姫』が好きな人なら好きになるんじゃないか。
登場人物が森を歩く時、大地を踏みしめているようにみえなかったり、人物の動きが人間の動きじゃない(初期の東映の方がなめらか)のが気になるけれど、発色の美しさに癒される。

これは儲けもんと嬉しくなる。☆3つ。

『火要鎮』
  振袖の大火と八百屋お七がごっちゃになっているような筋立て。どちらも江戸の町を焼き尽くした実際にあった歴史的な火事。八百屋お七は文楽や歌舞伎等でも何度でも取り上げられている。それをどう表現するのか、楽しみだった。江戸の町が焼き尽くされるのを楽しみにするなんてと自分に突っ込み入れながら。宣伝でも「圧巻」と聞いたし。
 絵巻物風というアイデアは良いけれど、素地の絵巻がぶれるので見づらい(私の映像だけ?)。飛ばしたくなる。残念。
 火が渦巻く様は見事。火消の仕事も迫力がある。でも、江戸の大火の様は遠景では描かれていたけど、彼岸の火事みたいで、ステンドグラスを見せられているよう。期待はずれで残念。
 (どんだけすざまじい地獄絵図を期待していたんだかってここでも自分に突っ込み)
 少女の狂気・情念を表現するという点では、名優たちの演じた文楽や歌舞伎の方がすさまじい。だからか、燃え盛る大火も熱さを感じない。綺麗な模様かイルミネーション・花火を眺めているよう。もっと、名優たちの演じる様を研究してほしかった。
 大友さんて、感情を持って生きている生身の人に対して関心ないんじゃないか、なんてことまで思ってしまうぐらいにあっさりと描かれている。

う~ん。

『GAMBO』
なんだこれは。言いたいことはわかるんだけど、ストーリーは子どもでも思いつく使いつくされたネタ。同人誌等によくあるよ。戦いの際の骨が砕け散る様は、砕ける音が聞こえてきそうだけど、こんなの見たくない。子どもに見せたくない。これで、一気に評価が下がる。

これだけだとマイナス評価だけど、前の二つがあるから☆1つ。

『武器よさらば』
新宿ルミネ駅ビルの残骸のような景色。ストーリーは、原作が発表された頃なら斬新だったかもしてないけど、他にも、ハリウッドにありそうな。でも絵や役者の軽妙さが心地よい。やっぱり声優がいいとそれだけで作品の出来がアップする。
 そしてラスト。本当に”武器よさらば”ですね。(笑)。世界中みんなこれに気がつけばいいのに、と妙にほっこり。
 そして、このラストの音楽にあれを使いますか(笑)。キューブリック監督の『博士の異常な愛情』を思い出して虚無感を感じつつ苦笑いしてしまいました。

これで評価がちょっとアップ。最終的に表記の評価です。『GAMBO』とオープニングが無ければ、☆3つなんだけどな。

『AKIRA』で感じたドキドキ感がないよ。

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とみいじょん

4.0ショート

2020年4月11日
iPhoneアプリから投稿

物足りなさがイイね(^ω^)

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ハイマウKTM

4.0「武器よさらば」見たさに鑑賞

2020年3月27日
iPhoneアプリから投稿

4作品によるオムニバス映画。
そのどれもがストーリー、映像共に素晴らしかった。

『九十九』
トゥーンシェードのキャラクターと2Dの背景は、今の目で見るとやや作りの甘いところもある。
が、それにも増してほっこり心温まるストーリーに胸打たれた。

『火要鎮』
ストーリー面ではこの作品が頭一つ抜けていた。
江戸を舞台に、火消しとなって離れてしまった幼なじみの女の悲恋が描かれる。
江戸を巻き込む大火と女の悲しさがリンクしていて、演出面でも世界観に引き込まれた。
絵巻物の中でアニメーションが展開されるのも本作の魅力。

『GAMBO』
鬼を討伐する心優しき白熊の物語。
本作に登場する鬼を巡る設定も実に興味深かった。

『武器よさらば』
近未来の日本。砂に没した新宿跡を舞台に、パワードスーツを纏った歩兵と無人歩行戦車の市街戦が描かれる。
映像のリアリティと緊張感あふれるアクション。そして見る者を驚愕させるオチ。
何もかも良くできていた。
秀作。

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ジョイ☮ JOY86式。
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