劇場公開日 2014年6月20日

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「特濃の戦闘場面は質/量共に文句無し。」300 スリーハンドレッド 帝国の進撃 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5特濃の戦闘場面は質/量共に文句無し。

2014年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

良かった。

鍛え抜かれた豪傑達の衝突。
勝負は一瞬、飛び散る血飛沫。
決定的瞬間は恐ろしく官能的なスロー映像となり。
事が決すれば時間は再び動き出す。
前作同様、戦闘場面の迫力は一見の価値があります。

また今回の舞台は海。
高地戦での立体感とは異なる立体感があります。
陸地に近い場所では崖から船への高低差。
海原では犇めきあう船同士の奥行き、距離感。
波や水飛沫の立体感も感じることができ、上記の戦闘場面の迫力も相まって3D効果を十二分に体感出来ます。

話自体は前作と同時並行で起こっていたことを描いており。
随所で前作の状況に触れるため、本作からの観客でも楽しむことが出来ます。
出来ますが、前作からの『実は……』があるので鑑賞した方がより楽しめます。
少し捻って前作共々、或る主要人物の深みを増した点は好感が持てます。

登場人物で特筆すべきは女指揮官アルテミシア。
残忍かつ頭が切れる、と同時に突出した戦闘力を有する彼女。
殺戮を求め続ける凶戦士振りに痺れます。
常に眉を潜めているアルテミシアが戦闘時には楽しげにしている姿は一種の清々しさすら感じます。

特濃の戦闘場面は質/量共に文句無しの本作。
正直、前作よりは設定と登場人物の没個性、インパクトに欠ける点は否めませんが。
前作同様、戦闘場面が主で、話の筋はサブ的な位置づけですので問題ありません。

オススメです。

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Opportunity Cost