「「クレヨンしんちゃん」という味」映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「クレヨンしんちゃん」という味

2013年11月17日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

シリーズ21作目。

タイトル通り、“食”がメイン。食がメインの話は2003年の「栄光のヤキニクロード」以来。
また、終始、かすかべ防衛隊の大冒険。かすかべ防衛隊のこれほどの大活躍も2004年の「夕陽のカスカベボーイズ」以来。
(個人的に「夕陽のカスカベボーイズ」は「オトナ帝国」に次ぐくらい好き)

春日部で行われているB級グルメカーニバル。
しんのすけ、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんのいつもの5人は子供たちだけで会場へ向かう途中、とある女性から秘伝のソースが入った壷を託される。
それを狙う怪しい面々。彼らこそ、B級グルメをこの世から抹殺しようと企むA級グルメ機構であった…。

バスの乗り違いで迷子になってしまったしんのすけたちに、追っ手たちが襲いかかる。
とんだ目に遭ってかすかべ防衛隊解散の危機…?
かすかべ防衛隊の5人って、ただの仲良しこよしじゃなく、チクチク本音も言い合う所が妙にリアルで親近感沸いてくる。
その分、本当は友情も固く、力を合わせてピンチを乗り越える様はなかなか感動的。

グルメにはA級もB級も無い。
皆で楽しく食べれば、それが一番美味しい。
敵のボス、グルメッポーイも本当は食べたかったんだよね、健さんの焼きそば。
そんな普遍的なメッセージはいかにも「クレヨンしんちゃん」らしい。

極悪人は登場せず、ファミリーで安心して楽しめる。
風刺ネタや通な笑いは大人にこそ面白い。
笑えて、ちょっぴり感動して、最後はほっこり。
これぞ「クレヨンしんちゃん」の味。

今年のB級グルメグランプリは、我が福島の浪江焼きそば。
また食べた〜い!

近大