劇場公開日 2012年12月21日

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「愛と許し」レ・ミゼラブル(2012) 幸せなひまつぶしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛と許し

2016年3月20日
iPhoneアプリから投稿

人は他人をここまで許せるものか
ここまで愛に満ちた選択をできるものか、と、ただただ涙が溢れた。
溢れたというよりむせび泣いた。

しかも19年間、投獄され、苦渋に満ちた人生を歩んだ人間が…。

恩を仇で返すごとく盗みを働いたジャンバルジャンを優しく許し神の救いを説いた司教様、
彼が自身を犠牲にして男の無実を晴らした場面、
コゼットを得て絶望でいっぱいだった心に希望と愛があふれてきたとき、
長年追い続けられた警部を2度も許し逃したこと、
そしてその生涯を終える最後のときまで、人を許し、愛した彼。

どの場面からも、愛が溢れていて、
日頃の人間関係で、ほんの些細なことを気にしたり、相手の心を読みすぎて疲れたり、
相手の言動にイライラしたりしていた自分の、なんと小さなことか、と思わされた。

いつも彼のようにはいかないが・・・ふと心がすさんだときや、相手を憎みそうになった
ときは、この映画と、彼のことを思い出そうと思う。

幸せなひまつぶし