劇場公開日 2013年2月9日

「もっと面白く出来たはず」脳男 Flagmanさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0もっと面白く出来たはず

2021年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

暇だったのでプライムビデオで鑑賞。

わかっちゃいたけど案の定。
まず良いところを。

この題材をやる上で、生田斗真の起用は良かったと思う。
普段の陽気な彼とは違い、顔立ちや体つき、ミステリアスな雰囲気はソレにハマっていました。
生田斗真の一本柱の様な作品で他全てはモブと化している程です。

冒頭の酷いオープニングから不安でしたが徐々に引き寄せられる魅力を生田斗真には感じました。
お陰で中盤までは、なんだかんだで先が気になる作りになっております。

だがそれは束の間。
まず、江口洋介の相変わらずの酷い演技を見せつけられ、1990年台の映画と言われても疑わないほど古臭い演出とSE。

ツッコミどころの宝庫の様な映画となっている。

映画を作るにあたり製作陣は人生をかけ本気で作っているはずです。
本気で使っているならならばこれはまずい。
適当に作ってるならば更にヤバい。

ハリウッドは愚か、韓国映画の足元にも及んでいない。
これは悲しいことです。

こう言う映画が量産されるかぎりアニメ映画が日本ではトップを走り続けるでしょう。

いい加減邦画はタレント推しのタレント宣伝媒体にする考えをあらためた方がいい。
そして海外の真似はしなくていいので演出とカメラワークのクオリティを上げてもらいたい。

中盤以降は本当に救い用のない酷さ。
狂った人間を描くのが苦手な邦画だがそのダメなお手本をそのままコピペしたような量産型演技。

目を見開いて血だらけの顔でギャーギャー騒ぐ事だけが狂気なのか。

何でも爆破すれば良いのか。
至近距離で爆発を食らい死ぬ者と血を流すだけの者。

何度も車に引かれ立てる謎設定。
脳男は人間なはずだが。。

正面から車に跳ね飛ばされ、真横に飛ぶ凄まじくぶっ飛んだ発想はどこから来るのか?

あの角度とクーペの車だと両膝は砕け激しくボンネットに叩きつけられ縦方向に回転するはず。

次に立ち上がるなんてもっての外。
ここまで我慢してみてましたが失笑してしまいました。

真面目に懸命に演技している演者さん達が可哀想でならなかった。

それでも題材的には面白い設定。
もし撮る監督が違ったら?演じる俳優陣が違ったら?
もう少し面白く出来たかもしれません。
おしいとは思いませんが、勿体ない作品だなと思った。

やはり邦画は根本的に変えなければならない。
そう強く思った作品だった。

Flagman