故郷の香り

解説

美しい山間の村を舞台に、初恋の男女が10年ぶりに再会し心揺れるさまを情感豊かに綴った人間ドラマ。原作は、「紅いコーリャン」の原作者としても知られるモー・イェンの短編『白い犬とブランコ』。監督は「山の郵便配達」「ションヤンの酒家（みせ）」のフォ・ジェンチイ。

2003年製作／109分／中国
原題：暖
配給：東京テアトル、ブロードメディア・スタジオ
劇場公開日：2005年1月29日

ストーリー

北京の役所に勤め、妻と生まれて間もない息子と暮らすジンハー。10年ぶりに故郷に戻ってきた彼は、大学に入学して以来、一度も故郷に帰ってこなかった。用事を済ませて帰ろうとしていた時、橋で荷物を担いで汗まみれの女性とすれちがった。まるで別人のような姿だったが、彼女は彼が青春時代を捧げた初恋の人ヌアンだった。幸せに暮らしていると思っていたヌアンの信じられない姿に、動揺するジンハー。彼女は幼なじみで聾唖の男ヤーバと結婚し、6歳になる娘もいた。ジンハーの心に、昔の甘く切ない日々が甦る。翌日、ジンハーは予定を変更してヌアンの家を訪れるが……。