「「ぼくらのウォーゲーム!」の正当な後継作。重さを活かした戦闘シーンは見事だが脚本に粗アリ。」デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 中村大輔さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「ぼくらのウォーゲーム!」の正当な後継作。重さを活かした戦闘シーンは見事だが脚本に粗アリ。

2024年1月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

STORY
2003年3月25日、クラモンが大量発生し、さらに幼少期の太一やヤマトと空のプライベート写真がばら撒かれたり、二人を挑発させるイタズラのような奇妙な事件が発生。またしてもそれにいち早く気づいた泉光子郎は本宮大輔率いる進級した選ばれし子どもたちや太一らをパソコンルームに緊急招集した。三年前に自分たちが倒したはずのディアボロモンがまだ生き残っており、かつての怨みを晴らすため事件を起こしたと確証を得た太一、ヤマト、タケル、ヒカリは再びディアボロモンを倒すためにインターネットの世界へと向かい、それ以外の子どもたちはバックアップにまわる。
ディアボロモンが仕掛けた巧妙な策略にまんまとハマっていることも知らずに…。

劇場版デジモンアドベンチャーシリーズ第四作で
02の映画としては2作目。前作「〜前編・デジモンハリケーン上陸!/後編・超絶進化!黄金のデジメンタル」とは真逆の作風で再び娯楽作に戻った。「〜ぼくらのウォーゲーム」の正当な続編的なポジションなのでそれを意識したキャラクターデザインや演出が多く観られる。
人気キャラ一乗寺賢のスクリーンデビュー作である。
30分の短編作品なのだが非常にストーリーがごちゃごちゃしており時折なにをしてるのかがわからなくなり
さらに本作を代表する名シーンもTVシリーズを見てきた人にとっては冷静に考えると首を傾げてしまう展開など脚本に難アリ。しかしそれを除けば現実世界をデジモンたちが縦横無尽に翔びまわる大迫力のバトルシーンや
主題歌「フレンド〜いつまでも忘れない〜」の歌詞にグッときたり楽しめることだろう。
ぜひ、「ぼくらのウォーゲーム!」を観終わったあとにどうぞ。

中村大輔