戦後派お化け大会

劇場公開日:

解説

石坂洋次郎原作『石中先生行状記』中の一編の映画化で藤本プロ作品製作は金子正且、脚色は「恋文裁判」の井手俊郎と「若様侍捕物帳 呪いの人形師」の井上梅次の共同、監督は「にっぽんGメン 不敵なる逆襲」の佐伯清、撮影は「盜まれた恋」の横山実の担当。主演者の主なるものは「若い娘たち(1951)」の宮田重雄と杉葉子、「袴だれ保輔」の池部良、「有頂天時代」の小林桂樹、「江の島悲歌」の相馬千恵子、「盜まれた恋」の川喜多小六、それに新人西條茂代子、ミス向う三軒の桜井良子、その他特別出演の三船敏郎などである。

1951年製作/102分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1951年8月3日

ストーリー

石中先生が帰省するというので夏祭りも近いこの東北の小さな町では青年文化グループが劇の発表をしようと大張切りである。演出担当には油屋旅館の主人喜兵衛の息子で、東京で映画の助監督をしている雄作が、父親に呼びつけられてやって来た。舞踊師匠村井君代は彼に想いをよせていた。神主天海の娘渋川カナ子は源さんの息子謙二を慕っていたが、彼は杳として消息を絶っていた。いよいよ劇発表の日が近づいたが費用が足りない、一同大弱りの所へ頂度格好のアルバイトが見付かった。巡業の見世物、お化け屋敷の座員が大勢、病で倒れてその代役に雇われることになったのだ。祭の日、お化け大会は一同の奮闘で大成功、大入満員であったが、その隣のサーカス小屋には行方不明の謙二が哀れなピエロの姿に身をやつしていることは源さんも知らなかった。祭のはてた夜更け、謙二と寄添って歩くカナ子には幸福な一夜だった。翌日油屋の表に文化グループの看板をかかげた雄作、どうやらこの町に落着く決心らしい。謙二はサーカスのトラックに揺られて再び町を去って行った。その後をカナ子はいつまでも見送るのだった。

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