花嫁と乱入者

劇場公開日:

解説

「生きている画像」「仮面舞踏会」の八田尚之のシナリオを「わが子ゆえに」につぐ小杉勇監督作品。「銀座カンカン娘」の灰田晴彦と「幽霊列車」の日高澄子のコンビに、「男の涙」「右門捕物帖 謎の八十八夜」の古川緑波、「平次八百八町」の花菱アチャコが助演する。その他「仮面舞踏会」の朝雲照代、カムバックした北見礼子が出演。キャメラは「どぶろくの辰(1949)」の伊佐山三郎担当。

1949年製作/78分/日本
配給:東横
劇場公開日:1949年10月3日

ストーリー

サラリーマンの木村良介とタイピストの戸川絹子は、五年も前からの婚約の仲であったけれど、住宅難の為め一緒になれなかったが、良介が権利金なしで湯殿と電話つきの別館で家賃五百円という家があるという素晴らしい話を持って来てまず前祝いにと焼とりやで二人で理想のスイート・ホームの空想をしてみたが--さて当ってみるとその屋敷では戦争中に顔を怪我した令嬢のさびしさを慰める目的で別館を貸すので独身の男でなくてはとの条件附で、折角空想も空しく破れて二人は失望したが、ふと街頭で聞いた住宅クジの宣伝に引かれて、絹子が良介に内証に買った一枚が、なんと大当り住宅が二人の手に入った。二人は遂にスイート・ホームを得たが、入ったその日から豪雨で二人は雨もりで散々悩まされている時、突然この家を訪ずれたのは満州から引揚げて来た川上重剛だった。良介にとっては川上は大学まであげてくれた大恩人なので無遠慮な川上の振舞にもどうすることも出来なかった。二人は一策を案じ、なれ合いの夫婦げんかをやってみたが、川上には通ぜず返って絹子は姉の家に別居しなければならなくなった。川上は自分の友人前田会長の娘を良介の妻に世話すると良介と無理に見合をさせたが、今度は良介の一策でこの縁談は失敗に終った。二人は川上の追い出し策に手を焼いて途方に暮れている時、川上は突然前田会長の懇望で九州の炭坑へ行くことになり、良介をせがれのように思っている川上は前田から立派な住宅を良介のためもらってくれた。初めて川上の厚意を知った二人は感激して、いままでのことはみんなお芝居だったとわびる。川上は熱海の宿から電話で四海波静かの謡曲をうたうのであった。

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