都会の怒号
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解説

小布施玄の脚本を、「酔いどれ幽霊」の春原政久が監督したアクションもので、撮影は「第3号倉庫」の間宮義雄。「海女の岩礁」の筑波久子、「別れの燈台」の青山恭二、「太陽をぶち落せ」の水島道太郎が主演する。

ストーリー

銀座で、アート芸能社社長・島本はすばらしい美女を見つけた。これなら踊り子のスターとして売りだせる。彼は地下鉄に乗った女を追い、話しかけた。が、突然、横から男の手が延び、女の手をつかむと、女を自動車に押しこんだのである。島本のポケットから他人の財布が出てきた。女がスリとったものである。彼は車で後を追った。女はキューピーのお恵こと腕利きの女スリ恵子である。男はホテルの一室に恵子を連れて来ると、命が危いから財布を返してくれと頼む。よほど貴重なものと見える。そのとき、男の一団が襲ってきて、その男を殺した。恵子は窓から逃れた。島本は彼女を芸能社に連れ帰り、踊り子になることをすすめた。彼女はスキを見て逃げだす。ホテルの殺人事件で、警察は恵子を有力容疑者として指名手配した。スター売り出しの宣伝効果満点と、島本はペット吹きの昭とともに彼女を探す。財布を追うギャング一味も恵子を探していた。昭が彼女のアパートを見つけ、島本の頼みを伝えたとき、ギャング団が乱入してきた。乱闘。その間に、恵子は消えた。--島本はあるレストランで偶然、かおるとあった。彼のもとの妻だ。今は神戸で宝石商だという。彼は彼女を思いきれなかった。恵子が芸能社へ逃げてきた。ギャング団に追われて。彼らは島本に財布を返せと金を積んで迫った。島本にはねつけられて彼らが帰ったあと、財布を開けると、一枚の写真が出て来た。それを見て島本はガク然とした。かおると一人の中年男との睦じげなスナップだった。ギャングの根城、ナイトクラブ“フェニックス”の支配人岩瀬は殺し屋渡らに写真奪回を命じた。彼らは香港の外国人が首領の麻薬密輸団なのだ。昭はなぜ島本が写真を渡さなかったのか不思議だった。金が入れば火の車の芸能社も助かるはずだ。彼は自分でギャングと取引しようと、恵子に島本から写真をスれというが、断られた。その夜、昭はかおるに会い、頼みたいことがあると云われる。翌日、彼のポケットからかおるのハンケチが出た。恵子は、嫉妬し、悩み、写真をスると、昭に渡した。昭は一味の貴島に電話し、密会を約す。ピアニストくずれの貴島は彼の昔の友人だ。島本は写真紛失に気づき、恵子にすぐ取り戻せと厳命する。島本を裏切った昭と恵子はデパートの屋上で抱き合う。昭は貴島に会う。その時、ギャングが襲ってき、昭は捕る直前、写真を地下鉄の通風口に落した。島本は昭がリンチされている“フェニックス”へ乗りこむ。発見されて乱闘。そのスキに貴島が昭を逃し、恵子が血だらけの昭を助けて、地下鉄へ向った。島本は倒れた貴島の口から、二人の行先を知った。彼が駈けつけたとき、ギャングの銃口が昭らを地下道に追いつめていた。島本はそれがかおると知った。すると、彼女は自殺した。警官隊が到着した。恵子と昭は再び抱き合えた。島本はかおるの死体のそばに立ちつくした。...

スタッフ

監督
脚本
小布施玄
原案
長谷部潤
企画
岩井金男
撮影
間宮義雄
美術
佐谷三平
音楽
池田正義
録音
中村敏夫
照明
河野愛三
編集
近藤光雄

キャスト

作品データ

製作年 1958年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 48分

提供:株式会社キネマ旬報社

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