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解説

原作は西川辰美の漫画『女中おトラさん』で、ラジオ東京テレビの連続ドラマとして劇化されているものを有崎勉(柳家金語楼)と「月と接吻」の新井一が映画用に脚本化、同じく「月と接吻」の小田基義が監督、中山二郎が撮影したユーモア篇。主演は「花嫁は待っている」の柳家金語楼以下、柳沢真一、川田孝子、小桜京子、若水ヤエ子などテレビと同じ顔ぶれで、小西得郎、原作者西川辰美などが特別出演している。

ストーリー

おトラさんは日野家の女中だ。が、女中とは云い条、二十数年前馬子夫人が日野家へ御輿入れをした時一緒に随行したのだから、そこらの女中とは訳が違う。そして今では、主人牛三氏も馬子夫人もぜんぜん頭が上らぬ、日野家の主である。たまたま侵入した泥棒を愛用のスリコギ一本で捕えるという偉丈夫でもある。日野家には短大出のお嬢さんトリ江と中学生タツ夫の姉弟がいた。おトラさんはトリ江のこととなると、生まれ落ちた時から手塩にかけて来ただけに一生懸命である。そのトリ江が某放送局へ入社しての出勤第一日、おトラさんは心配のあまり弁当を届けるのを口実に放送局へ出掛けた。ところがおトラさんの登場で放送局では行詰っていた企画に新生面が拓けたというから不思議である。その新企画とは、女中の街録、女中軍対御用聞き軍対抗のど自慢等々で、番組の担当はトリ江に決った。のど自慢の当日、おトラさんの奮闘で女中軍が優勝した。その時審査員をつとめていた小西得郎氏が或る日日野家を訪れて来た。彼女の奮闘振りを見て感激し、お嫁さんに世話したいというのである。はじめは頑々固としてこれを拒んだ彼女も、皆から奨められて、遂に嫁ぐことを決意した。おトラさんのいなくなった日野家に、或る日自称“おトラさんの妹”の小虎なる女性が現われ、姉の代りと居座ってしまった。それから数日後、主家のことが忘れられぬおトラさんが結婚を断念し、再び上京してきた。小虎は大偽物だった。鬘を取って見ると男であることが判明した。彼は近所の女中に惚れ、彼女に近づくための苦肉の策をとったのだ。この事件も円満に落着した。日野家では女中及び御用聞き一同が集って「おトラさん復帰歓迎大会」が開かれた。...

スタッフ

監督
脚本
有崎勉
新井一
原作
西川辰美
撮影
中山二郎
美術
狩野健
島康平
音楽
奥村一
録音
酒井栄三
照明
伊藤盛四郎

キャスト

作品データ

製作年 1957年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 52分

提供:株式会社キネマ旬報社

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