地下鉄三四郎

劇場公開日:

解説

大衆作家城戸礼の同名小説を映画化した、喧嘩とお色気の青春活劇篇。脚色は「風雲黒潮丸」の小川正、監督は「笑いの魔術師」の津田不二夫、撮影担当は「母恋月夜」の福島宏。出演は「青年安兵衛 紅だすき素浪人」の堀雄二、「頑張れゴンさん」の三条美紀、「大学の石松 ぐれん隊征伐 太陽族に挑戦す (二部作)」の日野明子、高木二朗、「忍術快男児」の小宮光江、神田隆、その他花澤徳衛、藤井貢、新人今井俊二など。

1956年製作/54分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年9月5日

ストーリー

処は浅草。観音小僧の菊次を親分とするスリ一家では、近頃、地下鉄の中で不敵な青年のスリ発見により被害甚大。姐御のロケットお竜は又の名をキックのお竜、テキを蹴飛ばす腕前とお色気は天下一品だが、かの青年が実は貸ボート屋の若主人通称地下鉄三四郎と知り正面切って挑戦。だが逆に、数度に亙って恥をかかされる。三四郎は以前、東京駅で有金全部スリ取られたことから一念発起、東京中のスリを捕える決心を固めたワケ。彼の忠実な配下チャリ新も、元をただせば彼に捕まり足を洗ったスリの一人である。三四郎は鉄拳を用いてやくざに脅されたダンサー道子を助けたり、暴力船長海坊主をやっつけたり大奮闘。納まらないのは菊次親分始め暴力団の面々。お竜を想う菊次の息子銀次は恋人の仇とばかりナイフの鉄と結束、道子を囮にして誘い出すが三四郎の秘技に散々。却ってお竜と道子が惚れこんでしまい、道子は手練手管を尽し三四郎の家へ寝泊りするのに成功。お竜も連日、彼の家に現われてはお節介やきでせめてものウサ晴らし。ついに銀次の注進で大親分菊次も出馬。三四郎の懐中を狙うが見事に惨敗。面目に関わるとばかり三四郎を片附けようと決心し、お竜とチャリ新を囮に誘拐。急をきいて観音さまの本堂裏に駈けつけた三四郎を、猟銃で狙う菊次。だが三四郎をかばうお竜の切願に菊次も遂に思い留まった。翌日、又もやお竜、海坊主、チャリ新らと六区の雑沓を歩く三四郎の姿。

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