幻術影法師・二部作
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幻術影法師・二部作

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解説

野村胡堂原作の「幻術梵夫丸」を「水戸黄門漫遊記 火牛坂の悪鬼」の尾形十三雄が脚色、「月笛日笛 三部作」の丸根賛太郎が監督、「越後獅子祭り やくざ若衆」の藤井春美が撮影を担当した。主なる出演者は「だんまり又平 飛龍無双」の東宮秀樹、三条雅也、喜多川千鶴、薄田研二、「御存知快傑黒頭巾 新選組追撃」の千原しのぶ、丘さとみ、澤村國太郎など。「幻術影法師」(1955年9月27日公開 49分)「幻術影法師 快剣士梵天丸」(1955年10月3日公開 50分)。

ストーリー

第一篇・一代の風雲児由比正雪が自匁したとき、混乱にまぎれてその子十郎は行方不明となったが、まだ乳呑子の弟五郎は老中松平伊豆守のはからいで、旗本坂田織部正に預けられた。十五年の歳月が流れた。正雪の軍師をつとめていた幻術師果心居士はいよいよ正雪の遺言を実行しようと思い立った。正雪が隠した莫大な軍用金の在処を浪人取締りの急先鋒赤沼備前守が嗅ぎつけたらしいことが判ったからである。軍用金の在処は二体の梵天像の背後に刻まれてあり、十郎と五郎が一体づつ持っていた。兄弟二人を対面させれば、正雪の描いていた夢が実現できるのだ。まず果心居士は自分の化身「影法師」をつかって織部正の娘百合枝をさらい、自分の住家である足柄山に向わせる一方、五郎を江戸から落ちのびさせた。五郎の失踪に仰天した備前守は隠密不破浪太郎、友井左司馬に、もと正雪の兵糧方だった嘉兵衛の身辺を探らせ、五郎の行先を駿河と睨んで追手をさし向けた。一方、十郎は嘉兵衛方に身をひそめていたが、許婚千鶴のとめるのもきかずに家を飛び出し、山賊に身をやつし軍用金と浪人集めに懸命だった。果心居士の愛弟子で、今は追放の身のお滝がそれを手伝っている。やがて、十郎の網にかかった五郎は互に兄弟とは知らず斬合うが、お滝の幻術にかかって危地に追い込まれた。第二篇・忽然と姿を現わした果心居士は、二人が血を分けた兄弟だと告げたうえ、兄弟と千鶴を伴って足柄山に帰った。十郎と五郎は果心居士から幻術を指南された。お滝は十郎が誘惑に応じないので、憤然として備前守一味に寝返りを打った。最早老齢のため死期の迫った果心居士は枕元に兄弟を招き、梵天像の文字の謎を解こうとしたが、五郎の持っていた像はニセ物だった。正しい像が江戸にあると察して、果心居士は兄弟に江戸へ行けとすすめ、静かにこの世を去った。そのとき、不破、友井の率いる捕吏の群が庵を囲み、兄弟との間に凄絶な死闘が展開された。奮戦も及ばず、二体の梵天像はお滝の手に……。やがて、江戸に出た兄弟は織部正から、本物の梵天像が松平伊豆守の邸内にあると教えられた。激しい幻術戦の末、梵天像はお滝にうばわれ、更に備前守の手に渡った。備前守は遂に「江の島の夜啼き石の三つ目」という夢幻文字の謎を解いたうえ、邪魔者となったお滝を短銃で撃った。そして備前守は江ノ島へ飛んだ。瀕死のお滝の知らせをうけた十郎、五郎、織部正も、そして伊豆守もまた江ノ島へ向った。かくて軍用金は兄弟の手に入り、備前守は悪運つきて討ちとられた。...

スタッフ

監督
脚色
尾形十三雄
原作
野村胡堂
企画
田口直也
撮影
藤井春美
美術
川島泰三
音楽
高橋半
録音
藤本尚武
照明
岡田耕三

キャスト

作品データ

製作年 1955年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 99分

提供:株式会社キネマ旬報社

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