天兵童子 三部作
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天兵童子 三部作

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解説

かつて少年倶楽部に連載された小説を、「阿修羅四天王」結束信二が脚色し、「彦左と太助 殴り込み吉田御殿」の内出好吉が監督、「快傑黒頭巾(1958)」の吉田貞次が撮影に当る。出演者は「まぼろし小僧の冒険 第一篇・第二篇」の伏見扇太郎と星美智子、「あばれ纏千両肌」の市川小太夫と原健策、「阿修羅四天王」の堀雄二、「水戸黄門漫遊記 火牛坂の悪鬼」の千原しのぶなどである。

ストーリー

第一篇・波涛の若武者--青江灘の漁師銅八と娘千春は、ある日、浜辺に打上げられた天兵童子という少年を救った。元気になった彼は役人宇佐大八に見つかり足軽相手に暴れ、不思議な武士南木菩提次に助けられた。天兵は彼の弟子にしてくれと頼んだが、菩提次は麻の実を与え、これを蒔いて百二十日の間、その上を飛べと言って去った。一心に飛びつづけて百二十日、天兵は今や二間近くも伸びた麻を軽く飛びこすようになっていた。再び大八に追われて逃げる途中、千尋と再会したが、彼女は備州高松城へ行けと言って又も別れ別れになる。都へ出た天兵は途中小百合と知りあった。彼女は誰か人を探して歩いているらしかった。高松城へ行く途中、天兵は盗賊石川車之助に一味に加わる事を誘われたが奮然としてこれを拒否し、彼の部下に取りかこまれた。 第二篇・高松城の密使--かなわずと見た車之助は、突如何かを投げつけると、黒煙が立ちこめ天兵は気を失った。そして車之助に五条の橋にさらされ、役人の手に捕われ牢内で責められた。羽柴秀吉の腹心で敵状をさぐっていた菩提次は、秀吉の軍勢と共に高松城へ向い、千尋は城内で働いていた。父の銅八とは、実は高松城主清水宗治の兄だったのだ。牢内の天兵は牢番与吾六をいつわって脱出したが、与吾六は車之助一味になっている伜ぶん助の甦生を頼み身を以って彼を逃がしてくれた。高松城へ向う天兵は、ぶん助にめぐりあって与吾六の最後の言葉を伝えると、彼は涙ながらに更生を誓った。二人は秀吉の軍勢に追われ、淀の川中にある荷船に助けられる。それは高松城へ食糧や武器を送る銅八の船で、小百合も男に扮して乗りこんでいた。舟は城近くの川岸に着き、山道を城へ向う途中、車之助に発見され、その注進で秀吉勢に追われる。乱闘のうち、小百合の探す兄が車之助であると知った天兵は、誤って谷底へ転落した。車之助は天兵の名をかたって城内に入り、城に火を放つ役を買って出た。完結篇・日の丸初陣--天兵は幸い菩提次に救われて高松城へかけつけたが、車之助は銅八を射殺し総攻撃の狼火を上げていた。だが落城は免れ、天兵と千尋は無事だった。城は秀吉の水攻めにあい、天兵は小早川、吉川の援軍を求めるため濁流を泳ぎ渡ったが菩提次に捕えられる。其時本能寺で信長が明智光秀に殺され、菩提次は天兵をつれて軍使として高松城内に行き、主君毛利家安泰のため城主宗治に切腹を命じた。千尋は宗治に殉じようと身を投げたが天兵に救われる。車之助は千尋を連れ去ろうとし、ぶん助はそれを妨げようとして車之助に殺された。天兵が危機に陥った時小百合は身をもってかばい、車之助に斬られて重傷を負ったが、その瞬間、天兵はついに車之助を斬り倒した。千尋は小百合を助けながら、天兵が立派な人間になるまで待つと誓う。天兵は菩提次との約束通り、秀吉から貰った日の丸の旗をなびかせつつ、秀吉軍に参加するため急ぎ去った。...

スタッフ

監督
脚本
結束信二
原作
吉川英治
企画
大森康正
近藤経一
撮影
吉田貞次
音楽
小沢秀夫
録音
中山茂二
照明
福田晃市

キャスト

作品データ

製作年 1955年
製作国 日本

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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