やくざ狼

劇場公開日:

解説

「七人の侍」の小国英雄のオリジナル・シナリオによって、「逆襲!鞍馬天狗」の萩原遼が監督した。音楽も同上の高橋半。撮影は「鞍馬天狗と勝海舟」の河崎喜久三である。「逆襲!鞍馬天狗」の嵐寛寿郎、「浮気天国」の花井蘭子、「朝霧(1953)」の徳大寺伸などが出演する。

1953年製作/92分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1953年12月22日

ストーリー

大江戸の川向う、千葉流山は八幡宮の祭礼を控えて活気づいていた。祭の世話役森田屋清蔵は江戸から来た寺社奉行大検使井伊勘解由、小検使堤兼四郎と結托して甘い汁を吸おうとしていた。江戸伝馬町の牢がやけ二日の期限で科人が釈放され、その中には金子市之亟や河内山宗後がいたが、市之亟がやくざとなって土地を出たあとその家をのっとった森田屋は市之亟が流山に来たと聞いてうろたえた。母の墓詣りに流山にやって来た市之亟は路傍で苛められている我子平太郎を救け小遣いを与えた。平太郎はその金で森田屋の伜と賭をして勝ったが母お鶴に叱られて返しに行く途中森田屋の仔分に奪われてしまった。森田屋は貸した十二両を返すかさもなくば市之亟の居所を知らせろとお鶴に迫った。お鶴に恋慕する髪結い新三は嫉妬から市之亟を森田屋に売ったが、すぐ後悔して市之亟へも急を告げたので市之亟は森田屋一味を叩き伏せた。土地の妙念寺に、上野東叡山寛永寺別院三従寺住職了海僧都と称して乗込んで来た河内山宗俊は、大検使の懐中から贈賄目録を奪い、露店商人を助けてやった。森田屋の非道に、剣を抜こうか抜くまいかと思案する市之亟は河内山宗俊に元気づけられ、祭礼当日、お鶴平太郎を連去ろうとする森田屋一味をやっつけた。そして二人に見送られながら又江戸に去って行った。

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