母の山脈

劇場公開日:

解説

製作は「郷愁」の山口松三郎、「お茶漬の味」の野田高梧が脚本を書いて、「早春二重奏」の佐々木康が監督に当たり、「あわれ人妻」の斎藤毅が撮影している。出演者の主なものは、「華やかな夜景」の柳永二郎、「黄色い鞄」の幾野道子、「お景ちゃんと鞍馬先生」の若原雅夫、「貞操の街」の宮城千賀子、「郷愁」の設楽幸嗣の他、村田知英子、須賀不二男、飯田蝶子などである。

1952年製作/82分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1952年7月24日

ストーリー

津山弘文の娘慶子は西脇宏一郎と結婚して、その間に一郎という子もあったが、声楽家として活躍しているため、家庭を外にすることが多かった。弘文が外交官として海外へ派遣されることになったのを機会に、慶子は妹の篤子を自分の家に引き取り、家事や一郎のことを見てもらうことにした。家庭的で優しい篤子に一郎は母以上になつき、宏一郎も加えた三人の間に温かい雰囲気がかもし出されていくのを見て、慶子は不安を感じ出したが、それに反発するような気持ちで、彼女に野心を持つ伴奏者の北島隆吉や不良未亡人の千賀などと演奏旅行に出てしまった。その旅行中、宏一郎と篤子の間柄について疑心暗鬼に悩まされた慶子は、帰宅した時に宏一郎と篤子と一郎の三人が写真現像のため電気を消した部屋に一緒にいるのを見てカッとなって、篤子をその実家に追い返してしまった。一郎はいなくなった篤子を追い慕って慶子の愛撫に応えようとしないので、腹を立てた慶子は一郎を部屋へ閉じこめたまま外出してしまった。その留守中に西脇家が火事になり、一郎が部屋の中に閉じこめられたまま火に巻かれそうになった時、帰ってきた慶子は危険を冒して一郎を無事に救い出した。しかし火傷のために慶子は自分が助からないと悟って、篤子に一郎の母となってやって欲しいと頼み、今は心安らかに永遠の眠りについたのだった。

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