情炎峡

劇場公開日:

解説

製作は石田達郎。「殘菊物語」「人生劇場」など新作もので知られた秩父重剛の原作・作曲で、「稲妻草紙」の小国英雄が脚本を書き、「メスを持つ処女」の小田基義が監督に当たっている。撮影は「暁の急襲」の山中晋。出演者は浪曲師春日井梅鴬、「落花の舞」の田崎潤に、久しぶりの霧立のぼるの他、野上千鶴子、三島雅夫、藤原釜足などである。特別出演として十返舎龜造、菊次がでている。

1952年製作/84分/日本
劇場公開日:1952年2月8日

ストーリー

浪曲界の権威立花春月の門下で未来を嘱望されていた右近は、師匠筋の曲師光江と愛し合い、光江が右近へ走ったことから、破門され、全国の浪曲界から閉め出しを喰って流浪の旅をつづけた。その苦しい旅寝に、彼は「情炎峡」の新曲を作るのに精進した。光江は無理な生活がたたって病をえたが、右近のあたたかい看病に光江は幸福だった。しかし偶然に会った春日とその曲師トミ子にすすめられ、右近を世に出すため、光江はひとまず姿を消した。光江を失った右近は自棄におちいったが、網元の長谷川清蔵に救われ、自分の浪曲に素朴な賛美を送ってくれる漁師たちの姿を見て心機一転、やがて浪曲名人会で「情炎峡」を語って絶賛をあびた。トミ子のはからいで、右近は臨床の光江に再会し、成功のよろこびをわかち合うのであった。

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