遥かなる母の顔

劇場公開日:

解説

大林清の原作を、「天保六花撰 地獄の花道」の鈴木兵吾が脚色し、「続々べらんめえ芸者」の小石栄一が監督した母もの。撮影は「砂漠を渡る太陽」の三村明。

1960年製作/79分/日本
原題:Master Fencer Sees the World
配給:東映
劇場公開日:1960年10月5日

ストーリー

千枝子は富国不動産の社長飛鳥大五郎の娘で、小学五年生。母の光代は五年前大五郎に嫌気がさして邸をとび出し、妹の康子と住んでいる。光代は渋谷のアザミ洋裁店を銀座へ進出させる夢を持っていた。援助を買って出ている三英商事社長鹿地の話に乗ろうとしていた。大五郎には若い妾奈美子がいた。彼女は飛島邸に入りこむ野心を持っていた。飛島邸の家作に住む小学校教員の海野一家は、千枝子を遊びに誘い、母のいない千枝子の淋しさを慰めようとした。大五郎は、千枝子が海野家へ出入りするのが気に入らず海野が何かもくるんでいるのではないかと疑った。秘書を通じて家作の明渡しを迫った。海野は移転を承知した。千枝子は、押しかけてきた奈美子をもてあましている父の姿を見、幼な心にも憤然とした。彼女は飛島邸から姿を消した。千枝子はたつまきの三郎という与太者と知り合い、麻薬密売の手先に利用された。銀座進出の夢がかなった光代は、鹿地と情事の旅に出発するところだった。康子が駆けつけ、千枝子が行方不明になったことを知らせた。光代は飛島邸へ駆けつけた。千枝子が警察に保護されたという電話があった。湘南の海岸を走るキャデラック、幸せそうな千枝子を挟んで大五郎と光代の新しい首途に向う姿があった。

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