これからのセックス 三つの性

劇場公開日:

解説

謝国権の“これからのSEX”を「黒の凶器」の小滝光郎と「芸者学校」の田口耕三が共同で脚色「犯罪教室」の瑞穂春海が監督したオムニバス。撮影は「忍びの者 霧隠才蔵」の武田千吉郎。

1964年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1964年10月3日

ストーリー

《第一話》極東モータースのセールスマン、掛川明夫は、仕事は無論のこと、女にかけてもいい腕をもっていた。だが、明夫の相手は玄人に限られていた。というのも、妻にする相手は、処女でなければいけない。従って深窓の令嬢以外百%それを期待することはできない。それには、結婚前イザコザを起したくない。という信念があったからだ。そんな明夫に、財閥の令嬢節子との結婚話がもちあがった。勇躍した明夫は、こじれかけていたバーのホステス洋子との関係も、処女膜再縫合をすることでけりをつけ、節子との結婚にゴールインした。が、その初夜、明夫は、節子のあまりの従順さに疑いをもった。数日後、放心状態でハンドルをにぎる明夫の車は鉄柱にぶつかり大破した。《第二話》山懐ろに抱かれた静かな集落。結婚を間近にひかえた庄屋の息子田沢太郎は、明けて二十九歳になろうというのにまだ女を知らない。心配した仲人役の叔父は、先祖伝来の浮世絵などを見せて性教育にやっきとなった。そんなうちに結婚式をむかえた。式はとどこおりなくすみ、やがて、先祖からのしきたりで、床入りの儀式がはじまった。しかし、太郎は極度の緊張と興奮で、それを果すことが出来ず、あまりのふがいなさに腹をたてた花嫁圭子は、逃げだしてしまった。翌朝、田沢家の下働きタマ子とその恋人が、水車小屋で圭子を見つけた。二人に元気づけられた太郎は、今度こそと決心し、水車小屋に向った。《第三話》結婚して三年。本庄夫妻には、まだ子供がいない。というのも、妻の広子が、家計に余裕ができるまでは子供は生まないというからだ。そんなとき、ハワイにいた叔父が帰ってきた。叔父は、広子に子供が生れたら、彼の莫大な財産を相続させるというのだ。欲に目のくらんだ広子は、叔父に妊娠していると嘘をいった。夫の耕次は慌てて、その夜、広子とベッドに入った。が、そんなことになるとは知らず、朝飲んだ鎮静剤がききすぎて、ことをはたせず、朝をむかえた。そんなうちに、ホテル住いに飽きた叔父が広子らの家にころがりこんだ。思い余った広子は、会社の昼休みに耕次を呼びだしホテルに誘った。二人は祈祷師にもらった、神の水を前に向いあった。が、これを心中と早合点した女中の通報でパトカーがやって来て、この計画もおじゃん。若い二人は、幸運を前にしてしょんぼりした。しかし、その後、事情をしった、叔父の計らいで、二人に二児が生れた。

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