本番 ほんばん

劇場公開日:

解説

藤本義一原作の『市井』より、映画初出演の山口美也子を主人公にストリッパーとその世界を描く。脚本は「野球狂の詩」の熊谷禄朗、監督は「赤い花弁が濡れる」の西村昭五郎、撮影も同作の山崎善弘がそれぞれ担当。

1977年製作/70分/日本
配給:日活
劇場公開日:1977年6月25日

ストーリー

チェリー水沢。彼女はストリッパー。チェリーは小さい頃、高知の施設で育ち、四歳の時、旅芸人の一座の子役で出演し、それが縁で座頭の石井巧三の養女となった。この頃はチェリーにとって幸福な少女時代であった。がしかし、養父巧三は次第に彼女を娘としてより、女として好色な眼で見るようになり、ある日むりやり彼女を女にしてしまった。このことがチェリーの人生を大きく変えた。絶望した彼女は、座員のケンと二人で逃げるように上京。そこで彼女は、どんな事があっても絶対に負ない、死んだりしないと誓う。ケンの友人の紹介により、二人はストリップ劇場へ勤めることになる。チェリーはそこで大木万子と友達になる。ケンは、チェリーに興味を持ちだした織田に追い出され、彼はチェリーの情夫になる。ある日、織田が暴力事件をおこし、刑務所入り。その間に、今度は酒田という男が彼女に近づいてくる。しつこい酒田と何んとなく関係を結んでしまったチェリー。しばらくして、刑務所からでてきた織田はこのことを知り、狂人のようになって二人を刃物できづつけてしまい、再び刑務所へもどって行く。ある日、酒田は麻雀の負けのかたがわりにチェリーを三人のヤクザに提供する。ある時、酒田は捨ばちになり、泥酔し、彼女に自分といっしょに死んでくれと強引に出刃包丁で彼女の腹と背中と刺し、チェリーは死亡。急を聞いた万子は鮮血の修羅場にかけつけ、男にさからえなかった一人の女のあわれさを感じるのであった。

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